親はつらいよ

shiyi-20082009-12-15

ふみをお迎えに行って、部屋に入った途端、Sちゃんが走って来て、
「ね、見てふみ君のママ、ここ、ふみ君がやったの」と、指で自分の眉あたりを指して言う。

見た目は別に何もないけど、でも本人が言うから、まずふみにあやまってやらないと。

「ふみ、ダメじゃない、Sちゃんの顔をやっちゃ。ちゃんとSちゃんにあやまった?」
「あやまってない!」
「なんで?!ダメじゃない」と言いながら、ふみの頭をSちゃんに向かって押した。

その時、近くにいるNちゃんが、
「違うよ、Sちゃんがさきにふみ君の顔をこうやってやったの」と、指でつねるようにして見せた。

Sちゃんはちょっと気まずそうに目線をずらした。


そ、そうだったのか。

帰り道に、ふみに聞いた。最初は言いたくないふみは、やがて、

自分の椅子にSちゃんが座ろうとして、それからモメ初めて、Sちゃんはふみのほっぺと腕を爪でつねって、
ふみはSちゃんをパンチ(ふみの言葉)。


こういう時は女の子はいいね、SちゃんもNちゃんも、はっきり言えるから。男の子はこういう時に限って口下手で、それともへんなプライドで、なんだか損しちゃうね。


連絡帳に、ふみは今日は昼寝していないと書いてあって、
夕飯はもう、緊張の中ですませた。


お風呂に入って、すぐ寝るかと思ったら、ふみは同じ組のU君に蹴られたところが痛いと、涙を滲ませてた。


もう、くたびれた…。
親になって、楽しいとか、幸せとか、よく聞きますけど、
わたしは、それは、もちろん感じたこともあるのだけれど、
それより、もっともっと多いのは、心配、心配、悩み、悩み、つらいほど。

親になって、なにが楽しいのでしょうかって、いつも思います。

大きいことはもちろん、毎日の食べるのも、飲むのも、トイレ、お風呂、寝るのも、一々面倒、一々気に掛ける。

しかもこの心配は、限りがない気がする。その時期その時期、その年その年、それなりのたいへんさが出て来て、限りがないわ、絶対に。

それを考えるだけで、…。

わたし、やっぱり親に向いてないなって、ときどき思う。


まだ保育園の時にすでにこうって、これが中学校でもなって、万一イジメにあったらどうしようって。

「そういうことがもしあったら、わたしはもう本当に耐えることできないからね。わるいけど、わたしは一番ラクな方法を選ぶから」と主人に言った。

なにもかもラクになって、心配も苦しいも感じなくなって…。
誰かと戦うとか、頑張るとか、もう、無理だから。親に向いてないね、やっぱり。


なんだか最近、ちょっと疲れたのかしらね。
明日、半日お休みを頂こうかしら。