さようなら北京
北京での最後の一日です。
朝食は、あのくせになった焦げっぽいにおいする豆乳と粟のお粥とあげぱんでした。
ふみはやっぱり牛乳、お菓子一枚と、ゆで卵。
姉も今日戻ります。
ふみ、姉とはもうすっかり仲良しで、朝食だってふみは姉と手を繋いでさきに食べに行った。
姉の飛行機はわたしたちより早いので、大通りまで、姉をふみと見送りに行った。
ふみ、一回り大きくなったな。
姉はタクシーに乗って空港に向かった。
わたしはふみとタクシーに乗って、天安門広場へ向かう。
あの日、寒すぎてあっという間の滞在しかできなくて、やっぱり心残りなんだ。
ふみは気分よく、北京にも慣れたし、興味津々と街を眺める。
北京のバスは長い。東京のバスの二台分を連結して、連結している部分は、アコーディオンカーテンのような構造で、これであまりにも長いため、曲がりきれない恐れはなくないね。
普通の通りで、車四台並んで同じ方向へ走る、長安街なんかは5台ですよ。
荷物検査と身体チェックをされて、再び天安門広場に入った。
今日は3度、暖かい暖かい。
ここは、荷物検査ではなく、カバンなどの荷物は一切預けることになる。
天安門城楼に登った。
ふみもわたしも初めて。
それから故宮に行った。
故宮を全部見るのは2時間かかる。
時間がないから、途中まで行って、また戻った。
故宮のスケールの大きさに、圧倒されるわ、行くたびに。
タクシーで、泊まってるところまで戻り、昼食を取る。もう従兄の専任の運転手さんのLさんがロビーで待ってくれた。
従兄は忙しいから、運転手さんにわたしたちを空港まで送ることに任せた。
丸い丸い大きい大きい真っ赤な夕陽が、地平線の少し上にあって、穏やかに。
さようなら北京、夢のような五日間、
どうもありがとう!