ごはんじゅーす

今朝、ふみに昨日の知人の女性の話しを言った。「小さな恋のメロディのDVD、今度借りるから、一緒に観ようね」
ふみは少し黙って何かを考えたようで、それから、「うん!楽しみだね」と。


古いイギリスの映画なんだけどね、ふみに、ちょっと難しいのかもね。ちゃんと観れるのかしら。


登園道で、AちゃんとAちゃんのママに会った。
Aちゃんは、つくし組の時ふみと一緒で、ふみはその時いつもAちゃんAちゃんって仲がよかった。

その年、Aちゃんは転園した。転園したばかりの時、ふみはよくAちゃんは?どうして来ないの?といい、「Aちゃん、お豆に当たって泣いたね」と、節分時のエピソードを何回も思い出して話してた。
でも、あっという間に、ふみはAちゃんのことをさっぱりと忘れた。Aちゃんも同じ。
「来るもの拒まず、去るも構わず」の子供同士だから。


向こうから歩いてきたAちゃんは、お行儀よくニコニコとご挨拶してくれて、ふみも形式的にご挨拶した。


「ふみは、ほんとうにもうAちゃんのことを覚えてないね、あんなに仲がよかったのにね」と、過ぎてから、わたしは言った。
「覚えてるよ、あ、やっぱり覚えてないな、Aちゃん…」

「ふみ、もっと大きくなったら、いつかSちゃんのことも忘れるんじゃないの?」
「ううん、忘れないよ」
「忘れるよ、Aちゃんを忘れたように」
「でも僕は、Sちゃんのこと忘れない」と、ふみはとても落ち着いて言った。


ほ〜〜〜、なんだかちょっとこの言葉に圧倒されたようで、言葉が見つからないわたし。


 
Sちゃんの話題が出たばかり、登園するSちゃんとそのパパと会った。
「ふみ君〜」とSちゃんは走って来た。
なのに、ふみはというと、急に90℃回転、立ち止まって、傍の建物に向いて、まるでその壁になにか珍しい絵でも描いてるかのように、ふみは壁に近寄ってじーっと見つめてる。


照れてるのかな、笑っちゃった。

戸惑ったSちゃんを置いて、ふみは一人素早く玄関に入った。


昨日休んだので、週明けのお布団のカバーなどのセットをしなきゃならないので、わたしもお部屋に入った。

ふみはSちゃんに対して冷たい態度を続けてる。
バカだな〜Sちゃんのことは忘れないって言ってるのに、表面と心が正反対じゃない。


Sちゃんはまたふみに近づいて、「見て」と、動物園の宣伝の券のようなチラシをふみに見せた。
「あのね、Sちゃんのおじいちゃんおばあちゃんのおうちの近くもね、こうやって羊を抱っこするところあるよ」と、Sちゃんは券に映った羊の写真を指さしてふみに言う。


ふみはやはり無言のまま。
「あのね、これ、ふみ君にあげるよ」

ふみはちょっとうれしそうな顔して、でもやっぱりなにも言わなかった。券を、自分の棚の引き出しに入れた。



夜中に雨が上がり、湿度が高く、暖かい一日でした。
先週の今日は雪だったのにね。ただの一週間のうちに、二つも三つも季節が跨った。


お迎えは、いつもより少し早かった。ふみたちはまだ公園で遊んでる。
ふみは、体中、砂だらけ。

だから毎日保育園から返ってきた服は、もうポケットの隅までに砂が入って、ちゃんと払わないと洗濯機が危ないほど。


クールなU君がわたしを見て、話しかけに来た。
U君とちょっとお話をしてたら、U君、急にふみと歌いながら、踊りだした。
「♪俺たちハイエナ、嫌われ者だけど〜 本当はいいところもあるんだぜ〜」

“大きくなった会”の時の年長さんたちのミュージカルの一つの場面ですね。



小さいイチゴが売っていたので、買ってきた。ジャムを作るんだ。
まずグラニュー糖をまぶして置く。



まだ、しりとりに夢中のふみ。
パパが“ご”が最後の言葉を言って、
ふみは迷わずに「ごはん」と言ってしまい、“ん”が最後になってこりゃ負けだと気づき、慌てて、「ごはんジュース」と言い直した。
「ご飯ジュース?そんなジュースないよ」
「…、甘酒!甘酒だよ」

なるほど!うまい!


今日買ったかわいい二冊のノート。