肩車

今朝、雨、上がった。でも空気は、やはりひんやりとしてる。
さくらは二分咲きかな。


保育園から帰って来たふみは、目と鼻あたりに、傷痕があった。

M君に爪でやられたと先生の説明だった。
ご飯の時、隣り同士のふみとM君は、誰が誰の腕をぶつかったとかのもめごとで喧嘩を始め、口喧嘩だったのに、M君はいきなり鋭い爪でふみの顔をがりがりがり。だそうです。


ふみの鼻の横に、いまだに褪せてこない傷があるんです。それもM君の鋭い爪によるものです。

なんでM君のママ、もっとまめにM君の爪を切ってやらないのかね。忙しいのかしらね。


M君は3月31の生まれで、ぎりぎりふみたちの学年に入ってるんです。
一番年下のM君と喧嘩しちゃダメだよと、いつもふみに言い聞かせてた。

今日はふみは全然手を出してないという。
「手を出したかったけど、ぼく、ガマンした」とふみが。


どうかな。ご飯の時だから先生はすぐ近くにいるはず、いきなりやられたふみは、手をだしたいところ、すでに先生が来た、ということの気がするんだけどね。
「自分より月齢が下だから、手をだしちゃダメ、ガマンしよう」と、ふみはそこまでしっかりしてる自制力ができたかしらね、う…ん、まだちょっと難しいと思うけどね。


まあ、どうであれ、ふみは自分より小さい子に手をだしてないとのことにして、ご褒美に、チョコレートを買ってあげようと、夕飯後、パパはふみを連れてチョコを買いに行った。


我が家は、どなたかから貰わない限り、普段わたしはお菓子など買う習慣がないから。


昨夜、久しぶりにふみは相撲取りたいと言い出し、パパは白いタオルで、ふみに“まわし”をつけてやった。
まわしだけの裸のふみ、なかなかかっちょいい。
連絡帳を読んでみたら、昼間、J君のお姉ちゃんが保育園に遊びに来て、ふみとずっと相撲取りしてたと書いてあった。
「ふみ君、はあはあ言いながら、楽しんでました」と。


「へ〜ふみ、J君のお姉ちゃんとお相撲をやったんだ」
「うん。J君のおねえさん、肩車もしてくれたよ、楽しかった」
「か、肩車?!J君のおねえちゃんは何歳?」
「小学生。小学校2年」

ふみと相撲を取ったり、18キロのふみを肩車をしたり、なんという逞しい小学校2年の女の子!



母親と電話でしばらくお喋りをした。
「そうだ、わたしがダンスをやってること、まだ言ってないですね?」
「ダンス?どんなダンス?」
「社交ダンス」
「あ〜いいね、社交ダンスね〜」

ワルツが一番好き、ワルツをうまく踊れるようになりたいと話したら、
「うん、ダンスはいいわよ〜 踊る時は、音楽しか何にも聞こえない、何にも考えなくていい、うん、そういう時は本当に、幸せだわ〜」


しあわせ。やっぱりね、子供のわたしは、踊っている母親を見て、
しあわせだなぁって、とっても伝わってきて、とっても憧れていましたもの。