ラー油
今日はいくらか暖かくなるとの予報だったのですが、全然。
もうお花見したいとの気分は、ほぼ皆無。
朝、登園道で、ふと、ふみのスニーカーが、右と左が逆だと気づき、おかしくておかしくて、わたしは笑いだして、ふみはちょっと不機嫌になった。
「いいんじゃない、おかしいんだもん、ふみも笑いたいでしょう、笑えば」
ふみの顔が緩んだ。
保育園から出て来たK君のママと会って、わたしは迷わず、
「この子の靴を見て、おかしい、はははは」とふみのスニーカーを指さした。
あ、そうだ、ふみはイヤなのかな、人に教えるなんて。
K君のママも笑った。
ふみを見てみると、へへと笑ってる。
ふみの担任の先生が転勤された。保育園は新学期に大幅な人事異動があった。園長先生まで。
公務員だから仕方ないでしょう。
お部屋に入って、担任のN先生にご挨拶にしようと、口が開いた途端、なぜか声が詰って、涙が溢れてきたわたし。
N先生は目を下に向けて普通の様子で喋ってる。
「昨日も、公園でふみ君たちとサッカーをして、ふみ君はいつもと違ってずっとくっ付いて、やっぱり何かを感じたのかもしれないね。この保育園でもう7年だからね…」
結局わたしはろくに喋れませんでした。ハンカチで目元を押さえて、ただおじきだけ。
わたし、もう歳かな、涙が脆くて。
柔道道場に向かうふみとSちゃん。
「走らないで」と言うと、ふたりは口を揃えて、「走ってない、ステップ〜」
危なくなってくると、いつもSちゃんのパパが走って追っかけて行く。
わたしは、走るふりはするけど、諦めてる。悪いと思いながら、けど子供たちのスピートに追い付けないのだから。
「ママ、ママ、ぼく大きい先生を倒した!」と、ふみは相手にちゃんと礼を言う前に、さきに走ってきて報告してきた。
唐辛子の輪切りと落花生と干しエビとすり胡麻とニンニクで作った。
香ばしくて、おいしい。水餃子と食べたいわ。