溶岩パワー
日曜日だけど、通ってる病院は、やっています。明日から連休だそうです。
午前ふみに付き合ってもらって、貧血の注射を受けに。
休日だから臨時の先生とインド人の看護師さんしかいなく、お注射なのに、なぜか点滴と指示した先生です。
空いてるのに、いつもより時間かかりました。
ふみは相変らず少しもじーっとしてくれない。「ね、お姉さんがママのお注射をやるの?」と、インド人の看護師さんに話しをかける。
「ぼくお注射はこわいから、みない」と言ってたけど、結局はずっとそばでうろちょろしたふみ。
先生に、「ママが大好きでしょう」と言われ、恥ずかしそうに笑って、頷いた。
「ママに似てるね」と言われると、頭を横に振る。
ふみは「ママに似てる」と言われるのは、あまり嬉しくないようだ。「だって僕は男の子だもん」だって。
やっと点滴が終わり、二人は地下鉄に乗って、成子天神社に向かいます。
ある人気占い師がこの間テレビで、東京の一番のパワースポットは、成子天神社だと言いました。
そこに富士山の溶岩でできた富士塚があって、そこはすごいパワーが・・・と。
その上に建ててる木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)像を携帯の待受画面にすると、パワーも運気も上昇だとか。
たまたまそのところを見たわたしは、とっても興味が湧いたことです。
都内にある富士山の溶岩なんて、見たことがないですもの。
さあ、登ろう。
16メートルの高さの富士塚を登る道は、これが結構細くて険しい。
上に行けば行くほど怖くなり、ふみと手を繋いで、山頂の近くまで頑張りました。
最後の階段は(階段と言ってもデコボコの溶岩だから)、道があまりにも怖いので、ふみは途中までで待ってもらうことにしました。
木花開耶姫の像の前に立って、お参りして、写真撮って、これらをしながら、ふみのこと気になって、「ふみ、変に動いちゃダメよ、じーっとして待っててね」
ふみは、最後を登ることを止められたのは、悔しそうにずっと文句を言ってる。
だって、わたし自身すら足がぶるぶるさせて、やっとなんとか登ることができたんだから、ふみを見ながらなんて、ムリムリ。
ちょっと暑いぐらいの季節になったね。
コンビニに入って飲み物を買って、紫外線防止のわたしの白い手袋が落ちた、それを拾ってくれたふみは、
「お互いさまだから」と。
吹き出してしまったわ。
エレベーターに乗って、展望室に着いた。着くまで一分間近くかかった。
東京って、ビルだらけの街だけど、緑もちゃんとあってよかった。