抹茶ラテ

「ママどこに行くの?」
(お仕事に決まってるんじゃない)「今日は魔法遣いの集まりがあるから」
「どこで?」
「喫茶店
「喫茶店?何飲むの?」
「抹茶ラテ」
「ママの魔法遣い仲間は何人いるの?」
「7人よ。いつも言ってるじゃない」
「ふみの話もする?」
「するする、いい子だと言っとくから、安心して」

今朝、そう言ってわたしはうちから出て来た。行き先はもちろん、抹茶ラテなんかのない仕事場。
今日はパパがお休み。保育園の送り迎えをやってくれる。


昨日、ふみはお昼寝の時に、おねしょをしてしまった。
オムツが取れてから初めての出来事。
「ふみ君には珍しいことですね」と先生も。


どうしたんだろう、なんかあったのかしら、ストレスとか、と、いろいろ考えてるわたしだが、ふみは案外けろっとしてる。
考えたすえ、聞いてみることにした。
「ふみ、どうしちゃったの?おもらしなんて、寝る前にトイレに行かなかったの?」
「うん。がまんした。起きてから行けばいいと思ったからよ」
「で、いつ気付いたの?」
「先生が言ってくれたの。ぼく、お風呂に入ってるかと思ったよ」

なにそれ!


「ママ、でもパパに言わないでね、いい?」
「わかった。でもこれから、おしっこをがまんしちゃダメよ」


うちに着いてすぐ毛布カバー、敷布団カバー、タオルケット、パジャマなどの大量な保育園の洗い物を洗濯。生憎の雨模様。洗濯物は乾かないわ。


パパがそれらを持って近所のコインランドリーに回しに行く。
ふみがパパのところに行って、「パパ、今日おもらししたの」と白状。


もう、おねしょはしないでよ、ふみ、最初で最後にしてや。


昨日は10日、父親の命日。
「ふみ、お経をあげるよ」と、もうパジャマに着替えしたふみに言ったら、
「ヨッシャー」とふみは走ってくる。
よっしゃって、こういう場合も使うのかな。
「いくよ、はやく」と、ふみはリンを“ち〜ん”と鳴らす。



今日は一日雨で、ひんやりしてた。
お風呂の前に、ふみに聞かれ、魔法遣いの集まりの盛況をいろいろ話した。
「抹茶ラテ、おいしゅうございましたわ〜おっほっほっほ」とか言ったら、とっても喜んでた。


今日も一分間座禅を頑張るふみ。