回向院
今日は暑かった、29℃で湿度があって、むしむしする一日でした。うちでは今年初めてクーラを付けました。
午前、ふみと電車に乗って両国へ向かいました。
両国にある回向院は、江戸三十三観音の第四番なのです。
さすが国技館がある両国、ちゃんこ鍋の店が何軒もある。蕎麦屋の名前だって、大関。
千代の富士の手だもの。
親切な通行人が、わたしたちに回向院の場所を教えてくれました。
受付に朱印帳を預け、まず回向院(浄土宗)のご本尊様の阿弥陀如来へお参りをする。
手を合わせていると、そばにいるふみの声が聞こえてくる。
「ふみはもう病気しないように、ケガしないように、あとは…、くちびる変にならないように、お願いします、はい」
くちびるが…、ハッハッハ、声出しそうになったわ。
家から出て来た時、暑いから駅で何か飲み物を買ってあげると言ったら、紫の野菜のジュースを飲みたいと言って、買ってあげて、電車の中、ふみのくちびるが紫っぽいと気づく。ジュースの中のブルーベリーでしょう。
ふみに教えたら、嫌がって、ずっと舌でなめてました。
なにもこんなことで阿弥陀如来さまにお願いしなくたって。
本堂から出てきて、若い僧侶の案内で、観音さまへお参り。
ここの観音様は馬頭観音です。
お参りして、「ママ、お馬さんが頭にいて、観音さまは、くすぐったくないかな」とふみが。
「ね、なんでお馬さんがあるんでしょうね、あとでお坊さんに聞いてみようか」
ご朱印を頂き、「ふみ、聞きたいことあるでしょう」とわたしが言ったら、
「う〜ん、はずかしい」とふみは体をむずむずさせる。
「なんでしょうか」若い僧侶は微笑む。
「あ、なんでお馬さんが観音さまの頭に、と、この子が」
「あ〜。ははは」若い僧侶はとっても親切に馬頭観音の由来を話してくれました。
あれは将軍さまの死んだ愛馬ですね。
その観音さまは亡くなった動物のご供養も、と。
だからなんだ、さっき馬頭観音さまのまわりに、わんちゃんや、にゃんこのお位牌や写真がたくさん飾ってました。