ごきげんよう

今日は、念願の坂東玉三郎昆劇「牡丹亭」を観に、赤坂シアターに行ってきました。


廊下に美輪明宏など著名人からのお花がずらり、その中、梅蘭芳のご子息梅葆玖の名前を発見、携帯のシャッターを押す。



わたしの席は一列目。舞台から1メートルぐらいしか離れてない。

いつもと違う緊張感がある上に、かえってお芝居に集中できなくなって。

あ、玉三郎の瞳は、わりと茶色。
あ、袖、糸が垂れて来てる。
あ、これは手刺繍でしょうね。


席が近いからって、いいことかどうかは。


玉三郎、美しい。品があって同時に色気がある。
とても還暦すぎたには見えない。


昆曲は、父も好きだった。「京劇よりみやびだ」といつも言ってた。父は梅蘭芳の京劇も生で観た。思い出すたびに絶賛してた。


今日のハンカチは、昔に知人から頂いたスワトウを持ちました。
高級品ですから、こういう時しか使わないようにしてる。



今日はワンピースを着て行った。こういった非日常的な空間へのマナーとのことで。

会場のご婦人たち、もちろん着物の方もいらっしゃるけど、遠足にでもいくのでは、という格好の方が結構多い。
わたしの隣りのご婦人、ズボンとTシャツ姿で、開演前の僅かの時間に、お友達と便秘の話題で盛り上がってた。トイレのない日数の自慢をしながら笑う。


最前列なのに、二人のご婦人は足を組んでる。やや驚かされてるわたし。
よほど足のお長い方でなければ、ほとんどの場合、靴の底の半分ぐらいは相手に向いてるようなもの。
それを舞台に向けてるのは、…。


謀知事のよく使う“民度”という言葉を借りると、ちょっと落ちてるのでは…。
ま、これが時代の流れというなら、仕方ないことでしょうけど。




前列側の出口の廊下で、中田英寿とすれ違う。
暗い中、やはり大きいサングラスをかけていた。




さっそく玉三郎の杜麗娘姿を携帯の待受け画面にしました。