大掃除

朝起きて、ふみはパパのお布団に頭を埋め、「今日は帰って来ないのか」と。
明日よ、ふみの誕生日だけど、夕方には帰って来ますから。


ふみは完全に目覚めたようで、また「シコふんじゃった」を語り始めた。
「もう一回観る?来週の土曜日に返せばいいんだから」
「う…ん、観てもいいけど、ママまた笑うでしょう。青木さん、下痢して、オナラして、負けて、なんで笑うの?ぼくは笑えないね」
「そりゃ本当ならママは笑わないよ、たいへんだなと思うよ、けどあれはお芝居なんだから」
もう、竹中直人の演技がうますぎで、動きがリアル過ぎるからよ。


ふみはまだ俳優という職業を理解できてなくて、いろいろ説明してあげても、やっぱり完全に分かってはいないようだ。
「じゃ、テレビは、全部本当じゃない?全部にせもの?」
「そ…うね、ニュース以外、テレビは観て笑って、それでいい、言ってることを本気に信じちゃいけないものなのよ」
「はい」

シコふんじゃった」の最後、「りんごの木の下で」の歌が流れてました。明るい歌声で、また違う感じでこの歌を楽しめたわ。



朝から、ふみと一緒に大掃除。
ふみはマスク、わたしはマスクに手袋に、姉さん被り、ふみはそれを笑う。

この前ネットショッピングで購入した曲げられる手持ちモップの出番。椅子に立って、天井や壁の埃を全部これを使ってきれいに掃除をしました。千円にならないのに、使いやすいこと使いやすいこと。


下に落ちて行った埃は、ふみは長いモップで拭く。
「ママ!この狭いところはどうやってやるの?」「ママ!この椅子動けない」、ふみは一生懸命なんだ。


助かるぅ〜ふみ。



お昼は、炊きたてのご飯をシャケおにぎりにして、暖かいほうじ茶を頂く。
「ママ、紅茶にあのミントを入れて飲むと言ったんじゃない、ミント、かわいそうになったね」

ベランダで育ってたミント、根っこがどこまでも伸びて、他のお花はいじめられて、仕方なく、抜いてしまったの。

そのミントのところに、今は小さい黄色いのと小さい赤のお花が咲いてます。


「心配だな」とふみが。
「なにを?」
「大掃除、僕、だいじょうぶかな、だって、僕は暴れん坊だからな」


来週、お寺の大掃除に参加することに。もちろんふみも一緒。
先週から、大掃除の時は、はしゃいではいけないと、ずっとふみに言い聞かせてるから、ふみ、負担になっちゃったのかな。


夕方、お買い物に行く時、近所のワンちゃんと。