以静制動
今日は風がちょっと強いけど、暖かい春の一日でした。
こんなよいお天気なのに、なぜか動きたくなくて。
「いいよ、僕がお皿を洗ってあげようか?」とふみが。
そう言って、ふみは本当にエプロンを付けて、椅子の上に膝まづいて、
お皿やカップなど、洗い始めました。
量が結構あるもので、覗きに行ったら、
ふみはとても丁寧に洗っています。
ありがたい。
終わったら、エプロンとシャツが濡れて、着替えをしました。
「ふみ、どこかに行きたい?」
三十三観音は、あと半分ほど残ってますけど、この状況ですから、電車に乗ってどこか遠く出かけるのは、当分思わないのでしょう。
急に地震が発生したら、帰って来られなくなる、あの大地震の時のように。
自分一人なら何とかなるかもしれないけど、ふみを連れて何時間も歩くのは…。
「じゃー、釣り堀に行こう」
「えぇ〜、釣ったらどうするぅ?、あそこの魚は大きいから、うちじゃ飼えないよ、ちっちゃい金魚ならまだいいけど」
「金魚?だって夏祭りは節電でやらないでしょうし…」
?そこまで考えてるんだ。
夏祭りね〜、確かに三社祭とかも中止したからね。
でも出かけたくないな、口だけここに行こうか、やっぱりあそこに行こうか、と言って、ベッドでゴロゴロする。
お昼は、駅前にお蕎麦を食べに行こうかという話がやっとほぼ決定、その時、揺れました。
同時に、向こうの部屋で充電中の携帯電話の緊急警報が鳴り始めました。揺れはやや大きくて、時間も長い、携帯を取りに行くのが出来なくて、独特な警報音が鳴りっぱなし。
ラジオを聞きながら、ふみとベッドの上で、揺れが収まるの待つ。
「ママがヘンなことを言うからよ」とふみが。
午前、「妙に静かだね、ちっとも揺れないね」とわたしが言ったら、
「ママは地震起きてほしいの?」
「とんでもない。ただあまり穏やかだと、また不自然に感じるんだ」
という会話を交わしてた。
やっと収まって、茨城と栃木が5強で、東京が4でした。
これじゃ蕎麦屋に行く気持ちもなくなり、適当に作って、お昼を済ませた。
夕方パパが帰って来て、「揺れたね」と言ったら、ふみが、「ママは僕に抱きついてきた」と。
はっ? 揺れの中、わたし、ふみを抱きしめて、慰めるつもりだったが、抱きついてきたって、…。
この地震、余震ではなく、全然関係ない別の地震だと、テレビの専門家は言う。深かったからまだよかったけど。
この地震の余震が、今後何日間また起きるとも。
ひぇ〜、もうどれがどれだか、わからなくなるんじゃない。
「静を持って、動を制す」を実行しましょう。
ハーブ、一回全部除いたけど、いつの間にか、生き残った一株が。