メロン
Kさんはよくお野菜を届けてくださいます。ご自分が育てたという。
とうもろこしや、さつまいもまで。
ほとんどの場合は、ドアのノブに掛けとくだけですが、たまたまいる時、開けたら、お礼の言葉も最後まで聞かずに、照れ笑いして去ってしまう。
ふみたかもKさんのこと覚えていて、なついている。
メロンの季節はメロンを下さったことも。
それが美味しくて、ふみは大喜び。
次にKさんが来たとき、ふみはKさんの手にぶら下げてる袋を覗き込み、「え?メロンは?メロンはないの?」という。
おととい、Kさんがきた。
ふみとパパがうちにいる時だった。
パパが言うには、ピンポンが鳴った途端、ふみは「Kさんだ!」と言ったそうだ。
案の定Kさんで、メロンを下さった。
パパがふみに「どうしてKさんだとわかった?」と聞いたら、
「そりゃぼくは透視力を使ったからよ」とふみは、ふさげる。
わたしがもう一回尋ねたら、ビニール袋のカサカサの音が聞こえたとふみが言う。
なるほど。
「まだ食べない?まだ食べてない?」とふみは、おとといからずっとメロンのことが気になって。
薫りが漂って来たら食べ頃のサインだよとパパが言っても、まだ諦めきれない。
しかし、このメロン、本当にあの寡黙なKさんが作ったものでしょうかね。まさか、ふみのおねだりに応えて、買ってきたのでは、と、かすかな心配というか、申し訳なさがよぎるわたしであった。
今日は、二ヶ月ぶりに柔道へ。
実は今日も左の背中が痛くなって、でもU君も行きたがってるし、と思うと、がんばりました。
保育園に行って、二人をお迎えして、二着の柔道着を抱えて、歩いて柔道道場へ。
U君、確かに見学ではなく、やりました。
K君のお母さんが、「ふみくんのお母さん、感動してるでしょう、半年間以上だもんね。ふみくんのお母さんのおかげですよ」と。
いや、そうでもないですけどね。
なんだか、感動するタイミングが過ぎてしまったというか。淡々と、当たり前の出来事を見ているように、わたしは柔道をやってるふみとU君を眺める。
始まって間もなく、U君のお母さんからメールが入りまして、
「足が痛いから、実は今、下の整体治療室にいます…」と。
へぇ〜
わたしも行きたかったのにな〜
まあ、まあ。
それを知ったK君のお母さん、「…すごいですね。や〜〜〜。そういえば、普段来ないのに、バーベーキューの日はちゃんと来たのね、私、結構驚いたよ」と。
まあまあ、まあまあ。
今日は新宿まで歩いて、一日9千歩あまり歩きました。
ヒールじゃないなら、もっと歩けたけど。
近所お寺の掲示板。