忙しい一日

やまない雨、緩まない寒さ。

すっかり冬らしくなって。
連日のこんなお天気、困るのがお洗濯。


明け方、久しぶりに携帯の緊急地震速報が鳴り、グイグイグイ、グイグイグイ
千葉での地震。東京は3ぐらいあった。


揺れは、警報前に始まっていたため、そのグイグイグイで目覚めたのじゃなくてよかった。

本当に久しぶりだわ。

ふみの髪はだいぶ伸びて、子供美容室に電話して聞いたら、思った通り土日は予約がいっぱいだったが、「あ、6時に一件キャンセルが出てます」
それをお願いした。

年末になると、やるべきことは、できる時やらないと、どんどん予定が塞がってくるから。


昨日の塾、行かなかった。
5日に、先生方の研修があるため、塾はお休み。との知らせの紙を、ふみは持って帰って来て、昨日、寒さの中ふみをお迎えして、うちからまた塾のカバンを持って出ようとした時、急にその休みの知らせ紙を思い出し、
「あ、今日、塾ないわ。お休み」


という訳で、ふみは塾を無断欠席に。


今思うと、なんで5日を金曜日と間違えたかは、たぶん、中国語で、金曜日のこと、「星期5」(か、「礼拝5」)というからでしょう。

5日との字を見て、頭の中で、金曜だと認識してしまったのかしらね。


星期1、2、3、4、5、6(か、礼拝1、2、3、4、5、6)と、中国語は月曜から土曜日を数える。


この曜日のことは、わたしはいまだに、たまに混乱する。
なんでしょうね、やっぱり「星期」や「礼拝」で数えるの好きなんでしょうね。うん。


午前、雨が強くて、でもしょうがないや、宿題を取りに行かないと。昨日電話で事情を説明したから。


横なぐりの雨と、芯まで冷える寒さの中で、ふみとレインコート、レインジューズ、傘という格好で塾へ向かう。
本当に寒いや〜〜真冬だわ〜〜


戻ってきて、昼食を用意する間、ふみは宿題をする。

カタカナもだいぶ慣れて来た。

食べている間、窓は明るくなってきて、雨が上がった。同時に空気が突然生温くなって、「ラクだな」ふみと外を歩いてると、午前の時とまるで別世界。


行く先はスイミングスクール。

ガラス越しで見えやすいコースにいるのは12級まで。もう一つ上に行くと、もう遠い場所になる。


こっちのコース、ふみの時間帯では、12級に進級したのは、ふみ一人だった。
一緒に始めたのに、まだ15級の子は何人もいた。


新しい内容を、ふみだけやっている。
ふみの泳ぎを見て、先生の言葉は、ほとんど「そうそうそう、その調子」


ふみは泳ぎながら、必ず一緒に水に入った子を見る、自分のほうが早いなとわかると、得意そうな顔をする。


「ふみ、前を見ればいいじゃない。なんで隣りや後ろをみるの?前だけをみたほうが」外に出てふみに言った。


「え?そりゃ、横から、なんか流れて来ないかなって」とふみが。


はっはっは。


その足で、また新宿へ。


年末に向かって、“人身事故”が著しく増え、電車の時刻の乱れが頻繁におこる。

人身事故というのは、ほとんど飛び込みらしい。


「以前聞いた話だけど、こういう形でお亡くなりになる方って、家族は賠償に追われて、悲しんでられないほどとか」と知人に話したら、

「線路に飛び込みしようと、最初から決めてないんじゃないかな、電車が来たと見て、咄嗟にというか、一念起こして…」


なるほど、そうでしょうね。

悲しい世の中。




新宿駅南口あたり、家族と一緒にいる小学校高学年らしき男の子が急にふみに近づいて、ふみの顔を覗き込む。

「ふく君みたい。似てるね。え?ふく君?」と。


「またふく君か。久しぶりに言われたね」とふみに言うと、


「じゃ、今度ふく君がお仕事休む時、僕が代りに出てあげようか?」というふみの言葉に、吹き出してしまうわたし。


それより、保育園の劇を頑張ったらいかが?


猪八戒をやることになったんだけど、でもそれはどうでもよくて、(そもそも、じゃなければ“村人”しかないという、やむを得ない選択肢だから)悟空分身の一人もやるので、明らかにそっちのほうに燃えてる。

「分身悟空参上」との一言のセリフで、とっても喜んでるふみ。悟空だったらなんだっていいみたい。


「ふみ、照れない、焦らない、ゆっくり、わかるように言うのよ。意味なく笑ったりもしないこと」と、今からふみに警鐘を鳴らしてる。



髪を切ってもらってるその間、パパが出張先の名古屋からメール、6時半に東京駅に着くと。


地下に行ってお弁当を二つ買って、また美容室に上がったら、ちょうど終わるところ。


帰りの電車に乗るためホームに降りて来たら、びっくりするほどの人ごみ。
またどこかの駅で“人身事故”があって、電車の遅れが出て。


生暖かさが続いて、ホームも階段も結露でベシャベシャ。


気まぐれだね。