歩こう 歩こう


朝ごはんの後、「ふみ、宿題よ」と、お皿を洗いながら、はしゃいでるふみに言う。
「はぁ〜い」ふみは宿題やるのを、まるで毎日ご飯を食べることのように、定着したようで助かる。

「ふみ、二日分のやってね、温泉行く日やれないから」

わがやのお正月休みは、6日からなので、一泊温泉旅行に行くと予定してる。今回は新潟方面へ。新潟はわたしは初めて。


ふみは宿題を黙々とやってる。算数、国語、10枚ずつ。英語は夜パパとやると。

国語は、簡単な漢字を始めた。山、川、木、本、林、森、休、体…。ふみは楽しそうにやってる。


「ぼくね、F先生が好きじゃないよ」
宿題を終わらせたふみは急に言う。
「どうして?」
「だって、ぼくに怒ってばかりだもん」
「そう。…。でもF先生はふみが好きと思うけどな」
「それはないね。知ってる、僕のこと一番嫌いだよ、F先生は」
「そんなことはないでしょう。なんで?」
「だって、ぼくはF先生を倒したんだもん」

?!どういうこと?

「F先生ね、急に僕を倒して、足で、でもぼくは受け身をしたから、なにもなかった。次、ぼくが、勝負しようと言って、F先生をね、すぐ倒したの。みんなが、すごいって言って…」

(@_@;)どういう情況で?


話しを聞くと、最初は、ふみが言うことを聞かないから、その後はみんなでお相撲をやってる時で、と、話しはいくつかバージョンが変わる。ふみは、本当のことを教えたくないんだとはわかる。


う…ん、見守るしか。う…ん。本人は保育園に行くの少しも苦になってないし、むしろ楽しくてしょうがない、それは確か、それだけでなによりだわ。


F先生は、まじめで一生懸命な先生。だから、子供が、ちゃんと“言うことを聞く”いい子になってほしい。
はみだしてるところは、許せないし、とにかく直してやりたい。

「あ、こういうタイプな人もいるんだね」という“ゆとり”が、やや欠けてるのでは、と感じる。


ふみは、F先生から見ると、相当はみだしてるでしょう。おまけにふみは、それに対しての注意や威嚇、一切効かない。
そうなの、ふみは、“高圧”が一番効かないのよ。落ち着いてちゃんと話してあげたほうが、よほど効果があるかも。と、F先生に教えたいけどね。

それより、あと三ヶ月だけの保育園生活なので、このまま、これ以上、波風を立てないで過ごしてほしい。


「ふみ、小学校に上がったら、ふみが好きな先生に出会ったらいいね」
「うん。ぼくは男の先生がいいな、女の先生はダメ」
「でもふみ、えらいじゃない。好きじゃないF先生に、よくお礼の手紙を書いたね」
「それは、それはぼくは、たまにいい子の真似しようかなって」

(^◇^)
いい子の真似かぁー。してして、一生したらもう真似じゃなくて本物になるわ。
でも、それはもうふみじゃなくなるってことになるけどね。


ふみとお喋りしながら、作った昼食は。

焼きそば・きんぴら蓮根・おつゆ。
いつもふみに言ってるから「お菓子はダメ、ご飯はちゃんと食べよう」



お正月太りを防ぐため、冬休みの間に、毎日一万歩歩こうと、ふみと約束した。


今日は新宿へ、ちょっとお買い物があるから。徒歩往復。


サンタさんからもらった双眼鏡を持って、歩きながらふみは町の観察を。



今日は最高気温が10℃、久しぶりに二桁に。
うちに着いて歩数計を見て見たら、8千歩あまりだけ。悔しい〜、途中どこかを遠回りすればよかったわ。