ツララ
駅で見かけたツララです。
ツララができるほどの寒さなんですね、でも、そんなに感じてないような、麻痺しちゃったかしらね。
今日は、小学校の親睦ランチ会です。
一年生最後のランチ会ですけど。
前回は、わたしは都合が付かず、参加出来なかったのです。青山のイタリアンでした。
今回は、明治記念館の中の中華料理です。
ずっと温められているお茶。
他のお客さんもいますが、店内は静かでした。
ランチセットの味付けは淡白で、量もちょうどよかったです。
隣は韓国のKさんです。きれいな日本語で話しかけてくれます。
ご主人も韓国の方で、日本でお勤めしてらして、二年ほど前、ご主人の仕事関係で、韓国に戻り、去年の3月、娘のSちゃんは、韓国で小学校に入学しました。
日本で生まれ育ったSちゃんは、日本の幼稚園で、のびのびと遊んでばかりでしたが、韓国の小学校に入学すると、何もかも変わりました。
まず、小学校に入ると、必ず学校のオーケストラに入らなければならないので、子供たちはみんな何か弦楽器ができるのです。
次は、どの小学校でも、英語が必修科目で、英語の授業では、英語しか使えないです。つまり子供たちは小学校に上がるまで、もうある程度英語の会話能力を持っています。
Kさんはとても焦ったと言います。
「Sが、英語もわからない、弦楽器もできないと言うのは、結局全部母親の私が至らなかったから、もうSに“ゴメンねゴメンね”ってあやまりながら、必死に家庭教師を探してました…」
韓国では、小学校一年生の2学期に、もう九九はやります。
パパの仕事関係でまた日本に戻って、ふみたちの小学校に、転校して入ってきたSちゃんは、日本の小学校の進度の遅さや内容の易しさに、びっくりと言います。
Sちゃんは、ふみと同じ英会話教室に入って、Sちゃんの英語の発音、明らかに違ってます。流暢なきれいな発音は、韓国の小学校に入ってたからなんですね。
Kさんは、日本の小学校に、もう一つ驚くことがあると言います。
それはテストがないことです。
「日本は、3年生からやっとテストですよね。韓国の小学校、もう毎週ですよ、もちろんそれは生徒たちの学力を把握したいためですけど。テストの結果をみて、先生から電話がかかってきたりします。最近のお勉強、ちょっと落ちてますよと言われましたら、もう親は…」
韓国の小学校、とにかく競争競争、何でも“賞”を設けて、
日本の小学校は、1位2位を付けるのは、まるでタブーのように。
(*_*)
韓国の小学校、ちょっときびしいですね。
日本の公立の学校、ちょっとユルユルですね。
ふみは、塾で、すでに九九を全部学習したのはよかったですね。
わたしは、そんな母国の教育現状を詳しく語ってるKさんを見てい、複雑な気持ちでした。
わたしは、なにも語れません。今の母国のことを、わかりませんから。
この点について、お母さんたち、わたしのことを、どう思っているのかしらね。
わたしは日本の生まれではないことは、恐らく誰もが気付いたことです。
なのにわたしは母国のことを、なにも語ることがないです。
母国語、第二母国語とも忘れつつ、日本語も恐らく、これ以上うまくなれないのでしょう。
わたしは、「外国は故郷になれず、故郷は外国になった」
このお母さんたち、永遠にこの境遇、この心境、おわかりにならないのでしょう。
なのでわたしは、自ら何かを語ろうと、しません。