いないよ〜

クリスマスプレゼントを贈るのは、イブの今日なのか、明日のクリスマスの日なのか、いつもごっちゃになる、と知人は語る。


そうなのよ、ごっちゃになるのよ。

ケーキは、今日なのよね。


「サンタなんて、いないよ」とふみが。

「え!? サンタがいると信じてないの?いつから?」

「もうずっと前から、っていうか、信じたこと、ないよ。サンタはパパ、ママでしょう?プレゼントを買ってくれるのは。だってさ、もらえる人ともらえない人いるしさ、サンタなんて、誰も見たことないしさ、そんなのいる訳ないじゃん、信じたことないもん。パパ、ママに言えば、欲しいプレゼントがもらえる…」


(O.O;)(oo;)

そうか〜、いると信じたこと、なかったんだ。

うんと小さい時は、あったかも?

ひゃ〜、ふみ、そんなに醒めて、どうするのよ、もうちょっとロマンチックに。

無理やな、ふみ、堅いもん。


わたしはお笑いが好きだが、ふみはお笑いが好きではない、「ふざけてるの、キライ、お笑い、興味ない」

だからわたしがふざけてると、ふみはいつも「やめて!」と怒るの。


堅いよふみ、堅いって。


一人で「ホー、ハー」と“戦う”ふみを見て、
わたしも“ホー、ハー”と音声をだしたら、

「やめて」とふみが。

「すみません、新人なもんで、今のちょっとずれましたか?申し訳ありません、もう一回合わせて頂きますか」

「だからやめてって」

「申し訳ありません、やはりずれましたか、新人なもんで、助監督さん〜、今の、わたしのせいです、申し訳…


すると、ふみは本気に怒るの。

ふざけるの嫌いだとかなんとか。

あ〜、つまんない。堅いよ。