雨
朝5時前の目覚まし時計が鳴って、やっと目覚めて、手が充電コードに繋いでるスマホを握ったまま、夕べと、姿勢一つ換えずに眠ったことでした。
起きたのが遅いのと、パンを焼いて、コーヒーを飲んだり、ちょっとゆっくりしました。
朝も夜も、おにぎり、サンドイッチでしたから。
昨日より一時間も遅く病院に着きました。
バスから降りて、もう雨がパラパラでした。
ふみ、やはりちょっとぼーっとしてるというか、ぐったりの感じでした。強がってますけど。
同室の付き添いのお母さんが、「ふみくん、すごいいい子で、もう、心痛いほど」と。
ふみは、やはり無理してるんですね、人の前はいつも。
痛み止めなどの点滴まだしていて、
それで胃がやられるのでしょうね、ちょっと話をしたら、ワーと、朝食を全部吐き出したのです。
7時の朝食に、わたしが間に合って来て、少しずつ食べさせれば、だいぶちがったんじゃないかなって、自分を責めます。
パパは、今晩付き添います、と。
夕べは、ふみと一緒に寝泊まりすればよかったね、ほんとうに、なんだか頭は上手く回らなくて…。
看護師さんが来て、シーツなど全部替えて、わたしは、ふみに着替えをさせました。
看護師さんは、痛み止めの中のなんとかというのは、副作用が吐き気だと。
「ふみくん、ほんとうに痛くないのね、ならあとで麻酔科の先生が回診しに来る時は、アピールしてね、もう要らないから、外してって」
「わかった、ほんとうに痛くないから」
看護師さんは出て行って、わたしはふみの背中をさすっていたら、ふみは眠りました。
夜中も、よく眠れなかったそうで。
ふみ、一気に二時間も眠って、昼ごはんは、ゼリースポーツドリンクだけ、少しずつ入れました。
麻酔科の先生がお見えになって、痛いと感じるならすぐ押すボタンを、ふみは一回も押してないと見て、
全ての管を外していいとご指示を下さって。
管が外され、寝返りなど自由にできて、ふみは、紙おむつ絶対使わないから、トイレは車椅子で行くと言うので、看護師さんはOKしてくれました。
ふみ、順調に回復してますね!
頑張り屋さんだわ。
今日は、雨の中、ふみの叔父のしんちゃんご夫婦がお見舞いにきてくれて、
ふみは目をキラキラさせて、しんちゃんから、伊達政宗のお箸をもらいました。
「これは飾っておく、使わないよ」とふみが。
雨、夕方になると、ザーザーと、どしゃ降りのように。