穴 開いてしまった

夕べふみ(2歳半の息子)は遊びに夢中でなかなかお風呂に入ろうとしません。

「ふみ、あばじゅがくるよ、ふみ知らなかったでしょう、あばじゅはお風呂入らない子を噛むの。あら、ふみのここ、穴開いたんじゃない?」と私が息子の足を適当に指さして言ったら、文伯は自分の膝を見て、「穴開いてしまった!」と顔色が変わったのです。

見てみたら、膝あたりに、確かに皮膚が少し破れたところがありまして、昼間ぶつかった痕でしょう。

ふみは小さい声で「こわいっ」と言って、半泣き顔で風呂場へ走って行きました。

お風呂から上がって、寝かしてる時、もう寝たかと思ったら、目を閉じたままのふみは自分の足に指さして「穴開いてしまった」と何回も呟きました。
ありゃ〜ストレス性心的外傷だとか。
朝起きたふみは、ギターをまたがって、「お馬ぱっかぱか」と走り回ってるのを見て、やっとほっとしました。

ちなみにその“あばじゅ”というのは、ふみが自分で作った空想世界の人物(か、生物か)です。
通園道のあるお寺の前の石に、毎日のように「あばじゅあばじゅ」とニコニコと声をかけるのです。

雨の日は「あばじゅかわいそう、箱の中いるの」だそうです。