ホタル


息子の保育園の玄関に、先週から大きい笹が飾ってありました。
もう七夕の時期だなって、少し驚きました。


苦労する時の時間はなかなか流れない感じに対し、穏やかな日々は、あっという間に過ぎてしまう気がします。
光陰は、どんな法則に従って動いているのかしらね。人間の願望に逆らっているに違いないようです。

何日間か経つと、笹に結ばれた短冊がどんどん増えてきました。
数え切れない短冊、数え切れない願い事、一個一個読んでいるうちに、神様の気分になって
「うん、これなら叶えてやりましょう」
「これは…欲張り過ぎやしない?ガマンガマン」
「これは自分たちではなく、周囲の人のためばかりだね、ご立派ご立派、何か大きいなプレゼントを」
と、一人で密かに楽しんでます。

と、その時、年長組の男の子が大事そうにコーヒーの空き瓶を抱えて登園、蓋には、ちゃんと穴がいくつか開けられているの見えます。

「なに?それは」
「ホタルよ。どうしても持っていくって、困った子ですよ」とお母さんが苦笑いしてます。

ホタル!?わ〜〜
思わず歓声を上げてしまう私です。

ホタルは憧れでした、ずっと前から。
虫は全般に苦手ですけど、ホタルなら、会いたい(・_・)

どこに行ったら会えるかしら。

私のホタルは、“望み”のように、心の中で、点いたり消えたり、こっちで現れたり、またあっちに… 。


今年の七夕は、晴れますように。