教会で

土曜日でも相変わらずふみと朝早く出かけました。
思ったよりずっと蒸し暑くて、湿度が高く、「雨がいつ降って来てもおかしくない」空でした。「…してもおかしくない」という言い方はふみが最近よく使います。使う場合は割と正しい。「ここはなに?工事?ショベルカーあってもおかしくないね」とは、一番使っているのかな。



電信柱に止まってる蝉。
木じゃなくてもいいの?間違えたのかしら。
やっぱり秋になってくると蝉たちは焦りが出てくるみたいで、今日は蝉が通行人の顔に飛んで行ったり、ズボンに止まって、追い払われたりするのを見かけました。


ふみは蝉をちょんちょんとさわりたいけど、届かない高さで諦めました(よかった)。
ふみとしばらく蝉の鳴き声をマネしてました。この蝉にとっては、この夏の最後の大合唱かな。
電信柱から落ちたら、もう二度と起き上がることがないのでしょう。
と思うと思わず蝉向って息を吹きつけました。
するとふみも一緒に蝉に向かってフーフーフー。
蝉は、翼が少し揺れる以外は、びくっともしませんでした。
吹き付けるのを止めました。どうぞ、季節を惜しんで歌って下さい。



駅の橋から電車を眺めています。中央線と総武線が頻繁に通っています。



空はこんなに曇ってぼんやり




お絵書きグループ



着物グループ



咲くことだけに生きる全部のグループ


駅の向こう側の教会の聖堂に入りました。
そこは私の時々行きたくなる場所です。なぜか知りませんけど。

天井が高く、柔らかな光が注がれ、清潔感が溢れ、静かな広い空間、ゆっくり腰を下ろし、神か主にお祈りというより、自分との対話なのかもしれません。


以前もふみを連れて来たことがありまして、ふみは小声で「こわい」というばかりで、やむをえずすぐでてきたのです。
今日はふみはこわいなんか言っていません。まずありがたい顔して大声で「すずしいね」と。
大きい聖堂で、あちらこちらにお祈りの方が座ってるので、ふみに「シーよ、シー、しゃべらないでね」と言いました。
「シー、静かにするね」とふみも差し指を唇にあてて言いました。


けど何秒も経たないうちに、ふみは、「ママ、静かだね」と、密かにするつもりでしょうけど、返って響くような声で話をかけて来ます。
「シーだよ」と私は声を密かに。
けど何秒も経たないうちに、ふみは「静かだね」と。
うん、さっきも言った。
「ママ、ママはメガネかけてない?」とふみは少し離れてるメガネのご婦人を見て言う。
うん、見ている通りかけてないでしょう。
ふみは前の座席の背中から賛美歌を取りだして、「本、同じだね」
うん、その隣も、隣の隣も同じく讃美歌の本が差し込んでいるんだもの、同じよ。
「ふみ、しゃべらないで、ここはしゃべっちゃだめなの。ほら、みんな静かでしょう」


ふみやっと静かになりました。あたりを見渡し、合掌して
「はんにゃしんぎょう〜」と大声で始めた。

?!これはたいへん!大問題になりそうと思って、慌ててふみを連れて出てきました。




いつの間にか、ふみはもうどこにも掴まらないで階段を登ります。




フランスパン屋さん。
ここはとてもこだわっていて、お水も小麦粉もフランスからの輸入品しか使っていません。
ドアを開けた途端、ふみは「クロワッサンのにおいだね」と深く息を吸います。

ふみはクロワッサンが好きです。クロワッサンに関するギャクもパパから教わった。
「クロワ1、クロワ2、クロワ3!」
「赤ワサン、白ワサン、黒ワサン!」、あ〜くだらない。

たまにふみは間違えて「クロワッサン1、クロワッサン2」と言って、途端にパパは丁寧に「違うよ、クロワッ1…」と訂正してあげるのです。あ〜


うちに帰ってきて、“お客さん”が入ろうとして待っていました。
ヤモリです。

NONONO,よそに行ってくださいな、はい、どうぞ。
でもヤモリのおてて結構かわいいですね。