自由な男の子

夜、ふみが急に
「ママ、扇風機は?昨日まであったのに」と。
そう、クーラーもいらなくなって、続いて、扇風機も必要がなくなりましたね。



来月は運動会です。ふみたちの二歳児組は、かけっこするらしい。
去年の運動会は、ふみたち一歳児は、まだ競技なんてできないのだから、先生たちの手作りのおたまじゃくしの帽子をかぶり、蛙の帽子をかぶるママたちに抱っこされてパレードって感じでした。
ふみは、かわいいおめめの付いてるおたまじゃくしの茶色の帽子がどうしてもイヤで、ギャーギャー泣いてかぶるのを堅く拒否。
最後はシャボン玉に気を取られ、おたまじゃくしの帽子で楽しそうにシャボン玉を追っかけてました。


先週からかな、ふみたちの組も、かけっこの練習をし始めた。


この間お迎えに行った時、違う組の先生が私に
「今日のかけっこ、ふみ君が一番速かったんですよ」と教えてくれました。
(でも担任の先生は決してそういうことを言わないのです。子供たちは誰かが一位だろうか、誰かが最後であろうか、重要なのは、みんなで一緒に参加することですからね。)

そうか、一番だったんだ。やっぱり毎日トータルで一時間以上ふみを連れて歩いてるの効果が出たんでしょうね。足が強くなって。
歩いてる。雨の日も風の日も。


昨日、保育園から返ってきた連絡帳に、「今日もかけっこの練習をしました。ふみ君は途中いなくなって、探したら、一人で部屋に戻ってました。靴も脱いでくつろいでます。どうしたの?と聞いたら、“暑いんだもん”とふみ君が。確かに…」と書いてありました。
相変わらず自由だな、ふみは。



ふみに、「今日かけっこやったの?みんなで」
「やらないよ、風が強いもん」とふみは、すらすらと答えた。
えぇ〜ワケまた変わったんだ。
ふみは自由に生きてるんだな〜


仕事の関係でパパは夜うちに帰れないことになって、夕べはパパのいるところで三人でお弁当を食べて、ふみは、事前によくよく話して聞かせた通りに、残って遊んでいたい気持ちを抑え、パパとちゃんとバイバイして(「パパ大好き!」との一言も加え)帰ってきました。


寝る前に、ふみはいつものようにお話したいことがいっぱいあるのです。

「ふみ、大きくなったら何になりたい?」
今までなら、“ショベルカーのおじしゃん”との答えがほとんどだが、今日は
「あしゃしょうりゅう」との意外な答えでした。
朝青龍?!へぇ〜〜そうなんだ。でも、朝青龍にはならなくてもいいと思うけどねママは」
「う〜ん、おうえんしるだけ?」
?!これもまた驚き!いつの間にか、“応援”するこいう言葉が覚えられ、しかも正しく使っている…

「ママ、とんことりの話をしてぇ」
「わかった。え〜っと、さなえちゃんは山の見える町に引っ越してきました…。とん、ことり、との音が聞こえました。郵便屋さんだぁ〜とさなえちゃんはいいました。パパは、違うよ、ここの住所まだ…」
その時ふみは
「パパは、気のせいだよと言いました」と訂正してくれました。
あらら。


だんだん眠くなってきて、最後は
「ママ、パパはふみことだいすき?パパすぐ帰ってくるの?ふみちゃんねんねしたらパパ帰ってくるの?パパふみちゃんを抱っこしる?ぎゅーっと?」と聞いて来るのでした