東京タワー
曇り時々晴れとの天気予報だが、夕べからの霧雨がなかなかやまない。
それでもふみを連れて朝早くうちに出ました。
ふみは今朝は5時ちょっとすぎに起きたのです。
うちにいるふみは常に走ってます。向こうの部屋ものを取りに行く時はもちろん、なんにもすることない時も走り回ってます。
この間、アレルギーでクシャミが止まらない私を見て、「ママだいじょうぶ?」と近づいて聞いてくれたのです。それはジャンプをしながら言っていました。
とにかくうちにいると退屈しちゃうから、よほどの悪天候じゃない限り、外出のほうが返ってらくだと感じます。
生暖かい中、二人は傘も差さずに出かけました。
雨の中の名の知らない花、その露が美しい。ふみまで「ママ、これ写真とって!」というぐらい。
雨にうたれて落ちてしまった金木犀。
ふみが一つ拾いあげて、「香りないね」と。あるよ、あるけど、一つだとだいぶ淡いんだ。
大勢で咲くから、一つ一つがこんな十字の形とは、なかなか気づかれないのかも?
金木犀、そろそろ花期が終わるのでしょうね。
銀座で日比谷線に乗り換え、神谷町で降りるつもりだったけど、ふみとの話しが夢中で、六本木まで乗ってしまった。また一駅戻った。
そういえば、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、まだ行ったことがないわ。行く用がないから。
神谷町で降りて、霧雨の中、緩やかな坂を登って、角を曲がったら、とつぜん目の前に…
ふみは背が小さいから、まったく東京タワーに気づいてない。しゃがんで、ふみに「見て」とタワーを指さす。
ふみ仰ぎ見て、小さく「わっ」と、息を飲む。
「ふみ、東京タワーだね、高いね」
「ふみちゃん、赤ちゃんの時来た?」
「来てないと思うよ、ふみは初めて。ママは二回目だけどね」
「…」
「高いね〜」
「入ろうっかぁ」とふみは冷静である。
4歳以下の子供は無料で入れる。
いろんな色にピカピカ光ってるエレベーター(ふみはいつも“エベレタ”と言う)に乗って、一気に展望台まで。
霧雨の中の東京を見下ろす。
おとなは、なかなかこのガラスの上に立てない。絶対だいじょうぶだとわかっても、めまいがしそうだから。
「どこ?」
と聞いて、さらに覗き込むふみ。
2階のマザー牧場コーナで、牛乳を飲む。思ったよりおいしくなかった。
パパに“くるみチーズ”をおみやげに買った。
帰りには、霧雨は小雨になった。
「ママ〜、天気予報は晴れって?」
「そうよ。」
「天気予報、信用できないね」
ははは。
朝、あまりにも早いから、家に着いて、ふみといっしょに昼寝しました。