泣くふみ

夕食後、ふみ、おまるに座ってウンチをしました。
立ち上がって、おまるの中を覗いて
「まるで、フランスパンみたい」と一言。


当分の間、フランスパンを見るたびに、これを思い出すのでしょう(^J^)。


ふみは、よく泣きます。
赤ちゃんの時は、とにかくぎゃーぎゃーと泣くことが多かったんですが(おかげでずっとトイレに行くのすら制限されてるというもんだった)、今も、ふみは男の子のくせにちょっと涙脆い。


この前、保育園に送った時、ふみが、大好きなお友達のQ君が作った電車のトンネルに気を取られ、まっすぐQ君のところに行ったのを見て、部屋から出ました。
玄関についたら、後ろから猛スピードの足音が聞こえてきて、振り向いた途端、もうふみはすでに飛び込んできて、私に抱きついた。


「どうしたの?ふみ」と、しゃがんでふみを見たら、ふみは涙を流してる。
泣いてるところが見られたくないせいか、ふみは私の肩に顔を埋めた。


抱っこして部屋に戻って、さようならして、出てきました。


ふみの涙がやっぱり気になって、お迎えの帰り道、ふみに聞いた。
「ふみ、今朝玄関まで走ってきたね。なんで泣いたの?」
「…」
「ふみちゃん泣いたよね、どうして泣いたの?」
「ママ、バイバイ言ってほしかった」


そっか。ちゃんと別れをしてなくて、ママ、こっそり部屋から出てきたんだもんね。

ふみ、結構繊細なところがあるな。



一度、ふみが、いたずらが過ぎて、言うこと全然聞いてくれない時、
「ふみはママの言うこと、こんなに聞かないのね。わかった、知らないおじさんがふみをもらいにくるよ。どうせママの言うことを聞かないし、ふみをおじさんに渡すよ」と言って、電話をするマネをした。
「はい、この子、お野菜が大好きです、一日三食全部野菜でだいじょうぶです。何時に着くんですか?5時ですか、わかりました。それまでこの子の荷物をまとめますから」。


そばで聞いているふみは、静かになって、やがて、しくしくし始めた。
「知らないおじしゃんがくるの?」
「そうよ」
「ふみ行くの?おじしゃんと」
「そう」
「遠いの?おじしゃんうちは」
「うん、山の中。玩具やお友達もいないから、ふみは今のうち自分好きな玩具をまとめたほうがいいよ」


ふみしくしくしながら、本当に大きいショベルカーや、モモンガなどを載せているトラックを玄関の近くに運んだ。
「おじしゃん車で来るの?」
「そう。ぼろぼろの車だけど、山の中だから電車も地下鉄もないから」
「ふみも乗るの?…ワイパーあるの?」ふみの顔とても悲しくなってきた。
「うん、ワイパーぐらいあるよ」
と聞いたふみ、一瞬嬉しそう。(バカだな〜)


けど、近距離でワイパーが見れるとの喜びも束の間、ふみの顔どんどん哀しい。
「ママもパパも行かないの?ふみだけ?…ふみ、おりこうにしるから」と小さい声言ったあと、ふみは我慢できなくて泣き出した。
ふみをきつく抱きしめて私も泣いた。
「ママおじさんに電話するから、ふみおりこうだよ、おじさんのところなんか行かないよって伝えるから」
二人しばらく泣いた。


悲しい、とても悲しくなった。
ふみ。大好きなふみ、もうこんな悲しい想いはふみにさせないから。


その夜、ふみに絵本を読んでるパパが、動物たちの口調で
「さようなら、ふみちゃん」
それを聞いたふみは、私のところに走ってきて、無言で泣いた。
「どうしたの?」と主人はびっくりした様子。
さようならという言葉が、ふみに響いたでしょうね、きっと。


地下鉄のホームで、ふみと手を繋いで歩く。
ふみは振り向いてなにかをみてて、目の前の柱が見えなくて軽くぶつかった。
ふみは泣いて、びっくりしてしゃがんで見てみたら、別に赤くも腫れてもなく、たいしたことがないとわかって、
「だからママいつも言っているでしょう、前をみて歩く、キョロキョロしないと」


夜、ふみに、
「今日、ホームで、前を見ないでキョロキョロする小バカがいたね、柱にぶつかって、ね?」
「うん。小バカ泣いたね」とふみは恥ずかしそうに言って。




一日何回ぐらいかな、「ふみちゃんが大好きよ〜」と言って抱きしめてる。
一日何回ぐらいかな、「ママふみことだいしき?」と聞かれてる。
一日何回ぐらいかな、「♪おまけのおまけのチュッチュッチュ」と言ってチューをしてくれる。


最近、聞かれると、ただの「大好き」がもうもの足りなくて、「ドァイすき」と答えている。するとふみはうけて笑う。「ドァイすき?ふみことドァイすきなの?」と繰り返して言って笑う。


ふみは投げキスも上手にできるようになっている。
(@^^)/~~~