三輪車で菊展

三連休が終わりました。
三日目の今日は、ふみの話には保育園のお友達や先生の名前がたびたび登場するようになりました。保育園が恋しくなるのでしょうね。
ふみは私と全然違いますね。私には、幼稚園や小学校は、中学校になるまでずっと、苦痛としか感じなかったのです。登校拒否という形がない(許されない)ですから、なんとか行ったにすぎない。
あ〜いつ思い出しても、にがい子供時代だわ。



昨日は図書館に行ってきました。
巨大版の絵本をばかり見てるふみでした。

はらぺこあおむし”が特にお気に入り。あおむしが食べたものの中のアイスクリームを指さして、「大きいね、保育園のアイスクリームは小さいよ」と。



図書館から帰って来て、また頭痛に襲われる。
風邪かな、この1、2週間は頭痛と、くしゃみが時々訪れ、持っているアレルギー症かと思ってました。
ほこりに反応してくしゃみ、冷空気に反応してくしゃみ、くしゃみが始まるとなかなか止まらない、これはいつもの悩むところです。
今回もそれかと思って油断してしまったのです。

ふみをあやして昼寝、私もうとうとしてしまい、激しい頭痛に目覚めて、起きて薬を探して飲みました。柿を剥いて食べて、頭痛の激しさは少しも減らず、そこ時の冷たい柿に、完全に爆発、嘔吐…


ふみが起きて、「ママだいじょうぶ?」と、
「いいから、こっちに来ないで」
ふみは言う通り流し台に立ってる私のところには来ないで、一人、玩具で遊び始めたのです。
けど、ふみは明らかに落ち着かない、うろうろしたり、訳わかないことをずっと言ったりして、ふみは心配して、不安になってたんですね。


ふみをもっと慰めたいが、けど気力がないや。声だしてしゃべるのが精いっぱいで、鏡の中の自分の顔色はもう血の色が全くないのです。


風邪というか、疲れというか、この勢いでやって来るのなら、去るのも早いだろうと自分を慰める。
本当にその通り、一旦吐いてしまえば、もう峠を越え、あとは少しずつ回復に向かうって感じかな。



今日になって、頭まだ痛いが、昨日ほどじゃなくなってる。
ふみを近くで三輪車で遊ばせようと思ったが、ふみは御苑行くと言い出して、仕方なく新宿御苑へ向かう。
途中、薬を飲むのを忘れたと気づき、なんで自分はいつもこんなに懲りないんだろうなって、溜息ばかり。


富士山に行く時も頭痛気味で、薬を持って行こうと口では言って、カバンに入れるのすっかり忘れ、それにパパとふみのものは用意万端だが、自分のもの(しかも肝心なものばかり)忘れた。
例をあげると、河口湖駅に出た途端、寒さにびっくりして、同時に自分のマフラーを忘れたことに気づいた。
慌てて駅近くの洋服屋さんからマフラーを買って…


御苑へは、ふみは小さい三輪車で行きました。
ふみが自分で乗るというより、私が後ろで押してるというかたちです。
少し前は、この三輪車で、ふみは頑張って自分で乗ろうとして、後ろから押してあげてるとわかると「いやだ、押さないで」と怒るのです。
けど今日は「ママ押して、もっと」とばかり言うのです。


カラスが鳴いてる。
「ママ、カラスが、ふみちゃん頑張ってるねって言ってる?」とふみは得意そう。
(ママが押してるってば)


途中白バイを発見。

「白バイは?どこ行った?」




御苑の入口で、スタッフの方が
「自転車や三輪車は入園禁止なので」と言って、いいえ、乗らないです、これはベビーカー代わりですと答えたら、通らせてくれました。

会話を聞いてたふみは、
「なに言ってた?スピードしたらダメって?おかしいね」と真面目な顔で言った。
スピード?出すわけないでしょう、ママに押してもらってるくせに。


また桜らしき花を発見。

近づいたら、今度は本当に桜、「十月桜」と書いてある。

春先に咲かないと、もう桜と呼べないと決めることにしましょうよ。


15日まで菊の花の展覧会が開いてる。
菊はあまり好きじゃないけど、一応見に行こうとふみを押して“順路”に沿って行く。
だんだん砂利道になって、そこは普段入ったことがないところ。

池があっちこっちにあった。

「カモしゃんがないの?ママ。…なんでないの?お池なのに」とふみは三輪車を“運転”しながら両側の風景を眺める。

「あ、亀しゃんいるね、一人ぼっちの亀しゃんだね」
たしかに亀は一匹しか見えなかった。


伊勢菊


丁子菊


嵯峨菊



橋を通る時、持っているお菓子を池に投げだしたら、大きい鯉がジョボジョボとすごい音を立てて集まってきた。
大きい口を広げて、餌を奪い合う。

「しゃかなしゃん、喧嘩してるね」とふみは大興奮。
カモ二羽がどこからやってきて、けど、鯉の群れに負けて、遠くからこっちを覗くだけ。

鯉たち、不気味でした



花火のような菊



蓮のような菊



キャベツのような菊



帰りは、お蕎麦屋さんで昼食。セイロと玉子とじそば。
店内は油の匂いが充満し、ちょっと苦しかった。
「かきあげの匂いだね」とふみも気づくほど。


うちに着いて、濡れティッシュでふみの髪と自分の髪を拭いたけど、においなんか取れなかった。
「かきあげの匂いね」とふみはまた言った。