3歳

ふみは今日で3歳になりました。

パパが今日から三日間関西へ出張するため、一日早く、昨日お祝いしました。
3人でデパートに入ってる中華料理店で食べました。


ふみは3人の場合いつもあまりおりこうじゃないです。
むずむずしたり、言うこと聞かなかったり、じーっと座ってくれなかったり、甘えてるでしょうけど、こっちは疲れてきます。


昨日食事中も、たびたびソファーに立って、ソファーの高い背中の反対側にいるテーブルを覗くのです。

幸いそのテーブルにいるご婦人はふみのことを面白がっているようで助かりましたけど。


こうな感じのふみを見ながら、食べたものもあまり味しなくなった…


出てくるとき、ふみに「謝らないとダメよ」と言ったら、素直に「わかりました」との返事して、そのテーブルに行って、
「どうも失礼しました」と本当にちゃんと謝ってくれたのです。


お二人のご婦人は
「いいえいいえ、楽しかったわ」と喜んでました。


うちに帰ってきてケーキを食べる時、ふみはさっきと違って、集中力も示して、静かでした。
パパがウクレレをひき、一緒にハッピバースディーを歌い、ふみはずっと蝋燭を見つめてました。なぜか途中片手で頬杖して、なにを考えたのか…
三歳ね〜この世に来てもう3年間っか。



お正月休みは、1月の第一週が過ぎの3日間です。
JRびゅブラザの企画を利用して温泉へ行こうと決めました。鬼怒川温泉へ。


土曜日でも新宿南口のびゅ-ブラザならやってますから、午前のおやつを食べてからふみと出かけました。


うちに出て少し歩いたら、
「…テレビ・ラジカセ・ミシン…動かなくても結構です、映らなくても結構です…無料でお引き取りいたします…」と放送しながらの小さいトラックが向こうからゆっくり来ました。


土日よくこの声を聞こえます。
うちの小さいテレビをお願いしたいなっていつも思うけど、なかなかタイミングが合わなくて。
大きいテレビはデジタルのにしましたが、まだ一台小さいのが残っています。見もしないし、寝室の箪笥の上に置いてあります。地震の時には落ちて来ないように、四つの角に動かないように専用のグッズで固定してあります。


テレビを粗大ゴミとして捨てることができなくなって、困ってる。


車を運転しているおじさんにテレビの大きさなどを言ったら、もらってくれることになった。
急いでふみを連れてうちに戻る。
アンテナや防災グッズを外しながら、玄関にいるおじさんとふみの会話が聞こえてきた。
「何歳?2歳か?」
「3しゃいになりました」
「3歳っか。3歳はいいね」
「3しゃいはよくないでしよ」

(@_@;)



小さいテレビを持って行ったおじさんを見送って、ふみは、
「テレビ、おじしゃんに返してたね」
「返す?返すじゃなくて、おじさんが引き取ってくれたのよ」
「うん。おじしゃんに返してよかったね」
\(◎o◎)なんでうちはおじさんからテレビを借りたことになってるの?



再び外へ。
びゅ-ブラザは11時から、そとで少し待つ。


日陰はひんやりだが、今日は風邪もなく、穏やかな日差しで、この季節に相応しい気温だ。
ふみは最近急にマスクに興味を持つようになった。少しも嫌がらずに付けてくれてる。
助かる!
電車などの人混みの中、マスクは一番。
ふみのマスクをばかり考えて、自分のマスクを忘れた。
一番マスクを付けなきゃならないのは、まだ時々咳こむ私なのに。


咳をしたら周りに迷惑だろうなって思えば思うほど、喉が痒くなり、手を入れてかきたいほど。
とうとう我慢できず咳が始まった。
ハンカチで口をふさいで、一生懸命咳を抑えようと咳が余計に止まらない。
苦しいし恥ずかしいし申し訳なくて…
ホームに降りた途端咳も止まった。




お正月が過ぎてからの日にちというので、決めた温泉宿はラクラク取れた。
ふみの年齢を聞かれて、3歳と答えたら、2100円かかると言われた。
3歳って、たしかに飛行機もお金をかかるようになるみたい。


びゅ-ブラザから出て、すぐ近くの高島屋に行った。
玩具などのコーナーでちょっと遊んだりして、もう12時になった。
「上に行ってショウロンボ食べる」とふみは言いだした。
小籠包ね〜今日が本当の誕生日だしいいけど、この時間なるとだいぶ混むんじゃないかな。
12階にある小籠包の店「鼎泰豊」は、案の定長い行列。


「ふみ、1時間待つかもよ、辞めようか」
「並ぶの!」
はいはい。
半分ぐらい並んだところ、ふみは「トイレ行きたい」と言いだす。
後ろの人にお願いして、コートを椅子に置いて、ふみを連れてトイレ。
ふみは本当にトイレに行きたいなんかではなく(行ったばかりだし)、トイレの廊下から下の電車のホームをみたいんだ。
「人をお願いしてるから、いつまでもここで立って失礼よ」となんとかふみを連れて戻った。
私たちのコートも移動されて、だいぶ入口に近いところだった。


後ろの方にお礼を言ってから、10分も足らずお店に入った。
メニューも見る必要ないで、座った途端注文した。ふみの食べたいのは知ってるから。


相変わらずふみは小籠包の食べぶりは、こっちの食欲を無くすほどのものだった。
別のものを食べる時のと同じ人物でしょうか。
お店から長いトラックの玩具を頂き、ふみ上機嫌で出てきた。


早く帰ってお昼寝しないと。
風邪のせいかしらね、なんだかだるくて、しかもまた来る時のように咳をこんだら悪いと思って、タクシーに乗った。



「坊や、何歳?」、にこにこと運転手さんが言う。
「3しゃいでし」
「3歳っか。電車とか好きだろう」


心配していた咳はでないが、ふみのしゃっくりが始まった。
今朝から何回目、ひどくはないけど。


「ふみ、やっぱりゆっくり食べないからしゃっくりするのよ」
ふみは「うん」と適当な返事。



信号待ちの時、さっきまでにこにこしている運転手さんが急に振り向いて、両手を上げて、トラのようにこっちに向かって、
「アオ〜!」


あまりにも突然で一瞬ふみと固まっちゃった。


「はは、どう?しゃっくり止まった?」と運転手さんまたにこにこの顔。


なんだよ〜しゃっくり止まったより、息が止まったわ。


昼寝から起きて、4時ぐらいまた出てきた。
買い物に。


帰りの地下鉄でまたおかしく咳をこむ。
もう〜


地下鉄駅から上がってきた時、もう日が暮れた。


警察署前に通る時、ちょうどパトカーが帰ってきた。
道を譲ったら、中の警官の一人が「どうぞどうぞ先に」と。


「ふみ、おまわりさんは礼儀正しいね」
「ん、ん、あの、トラックの運転のおじしゃんも礼儀正しいよ。さきにどうぞって言うよ」
「そう」
「ん、ん、きっと」
「きっと?! じゃ、言われてないでしょうまだ」
「ん、ん、言うよ、きっと」
「そうね、きっと言うね」


(^^)/ ふみにはなんでもおじしゃんが一番でないと。


3歳になったふみに将来の夢を聞いたら、
「ショベルカーのおじしゃんになるぅ〜」との耳にタコができるぐらいの幸せそうな答えでした。
がんばれ!