昔の憧れ

昨日の朝、ふみと登園道で歩いていたら、赤い洒落た車がゆっくりと走ってました。
「こちらは、日本スマイル…です。…朝起きたらスマイル、昼ランチの時スマイル、…、何もなくてもスマイル、何があってもスマイル。スマイルに溢れた日本を作りましょう。こちらは…」
ふみとその車を見送って、「何もなくてもスマイル、なにがあってもスマイル」と口を揃いで繰り返し、笑いました。
スマイルね、大事大事。


けどそのスマイル、夕方の時は保っていられませんでした。


お迎えに行ったら、先生が真っ先に、
「ふみ君、今日は昼寝をしなかったんです。ごめんなさいねお母さん、私、あやしてたけどね、なかなか…」


あ"〜一緒に書店によって、買いたい雑誌を…などと思ったのですが…。

夕飯はうちに着いてから支度するのは、もう明らかに間に合わないから、お弁当を買うことにしました。


中途半端に眠って、起きてご飯お風呂、それから寝るのは、夜中になるに違いないです。とにかくすぐ食べさせて、お風呂に入れてから寝かせないと、もっとくるってしまいます。

ふみを連れてお弁当屋さんに入りました。
注文して作ってもらっている時、ふみは眠いせいか機嫌が悪く、いたずらがとまらない、ベットボトルを倒すわ、輪ゴムを飛ばすわ…、言っても聞かないで、本当に怒りました。ふみはシクシク泣く。
焦り+イライラ、なんだかフラフラになってきた気がしてきました。


なんとか家まで連れて帰ってきまして、食べさせて、洗濯物を取り込んで、パジャマを用意して、お風呂に入れて、やっとふみは眠ってくれたけれど、私の気持ちが穏やかになるまで、時間がかかりました。

何にもなくてもスマイル、なにがあってもスマイル、そう簡単容易なことではないですね。あの車、もっと頻繁に走ってほしいわ。



今日はふみの三歳児健診です。
パパがちょうどお休みで、ふみを連れて行ってくれました。
話によると、ふみはとってもおりこうでした。
歯の検査などは少しも騒がないでお口を開いて、身体測定も素直に指示通りした、おまけに終わったら先生にお礼まで言う。
へぇ〜
「お名前は?」「グジュグジュグジュガー」ーーすっかり最近のこの一番得意のでたらめの調子でいくのかなって思いました。



健診が終って保険センターから出て、パパはふみを連れて新宿御苑に行きました。
氷の張ってある池を見たり、氷を拾って投げたりしたそうです。
ふみは霜柱の上を踏むのが苦手で、「こわいこわい」と言うそうです。


氷ね、そういえば保育園の小さい池にも薄い氷が張ってましたね。普段、中で泳いでるメダカたちはどこに行ったのかしらね。


お昼はふみはパパとお昼寝して、(風邪気味のママはソファで横になり、テレビを見てました)。
起きたらまたパパと自転車。絵画館前で噴水を見たりして、遊んで来ました。



丸一日パパと一緒にいられて、ふみはたいへん嬉しそうでした。

あ〜このまま仕事もやらないで、好きなように楽しく暮らせたらいいのになって思ったりするママでした。



小学校の時から、よく共産主義社会の話を聞かせられてた。
社会主義は“按労分配”;共産主義は“按需分配”。
まだ小さい私はよくわかるわけではないけど、つもり、社会主義はまだ働く内容や量によって物(お金)を頂くに対し、共産主義社会は、人の需要によって物をもらえるということはわかってました。


小さいながら、自分の頭でさんざん共産主義社会を描いてました。
それは夢のような世界だった。
暗い夜はなく、いつも明るい昼間、寒い冬はなく、いつも暖かい晩春。
見渡す限り、彩りのお花、優しい笑顔が溢れ、喧嘩やいじめはもちろんない。
それに、需要の分もらえる。当然皆様の道徳レベルも非常に高く、欲張りの人は一人もいない。
わ〜〜なんという理想社会。早く共産主義社会に入らないかな。


今、久々にその想いを思い出し、そして、また憧れてます。