着物ね〜

夕べ、夜中ふみが急に変な咳で、咳きこんで、これはしまったと思った。
風邪かな、まさかインフルエンザじゃないよね。
何回も咳こむふみは眠りが浅い。背中をトントンしているうちに、自分もだんだん眠くなって…


朝起きて、ふみは元気。
熱もなく、咳もなく、食欲はあり、機嫌もよし。
しかし念のためやっぱり保育園へ行く前に、近くの病院によった。

熱もなく、咳もなく、食欲はあり、機嫌もよしなので、「風邪とかではなく、この頃、空気が異様に乾燥しているから、のどがカラカラになりやすい…」とのことだった。
念のために痰が出やすいようなシロップもくれて、「様子を見て、別に必ず飲ませることはないから、シロップは二週間ぐらい持つから」と先生が。



保育園へ行く道で、ふみは突然、
「ママ着物着て、なんで着ないの?」

えぇ?着物?着物っか。そうね、頑張って自分でうまく着れるようにはしたいとずっと思ってるんだけどね。
今年の自分のテーマにしようかな、ちょっと自信がないけどね。でもふみのリクエストだから、頑張っちゃうかな。



毎日5時近くなると、ふみはもうそわそわ。
「パパしぐ(すぐ)帰ってくる?暗くなったね、パパ大丈夫かな」と、パパの帰宅が待ち遠しい。
そして夕飯後、パパと、大好きな工事ごっこが始まる。
「よっ、おじさん」とお互い称する(これはどうかと思う)。



ふみとスーパーに行くと、予定外の物も、ついついたくさん買ってしまう。
「そうだ、ティッシュもそろそろなくなるわ、あ、牛乳が安い!大根は半分のよりこの一本のほうがお得じゃない…」
帰り道、よくふみに「どうしてママいつもこんな重い買い物しなきゃいけないの?いつも。パパが買ってくれればいいのに」と愚痴をこぼす。
するとふみはすぐ慌てる、「うん…うん…パパお仕事だから、パパ忙しいから、うん…えっと…」とパパを一生懸命庇うのである。

たまに「うん…、パパは新聞を買うよ」と、全くフォローにならないことも。
(^◇^)





テレビを見ているふみが、
「花火だ!…あ、工事現場、ママ見て」と興奮気味。

映っているのは、大量な爆弾が落ちてくるガザ上空と、空爆あとの破壊された町。


「花火じゃない。戦争だよ」と呟く私は、どうふみに説明すればよいのかわからない、テレビを消す。


命は平等、命はみんな同じ重さだなんて、到底ありえない。
戦争は、改めてこれを証明してくれる。

娑婆世界である限り、争いは消えることがないのでしょう。