ツーショット

「♪ほ、ほ、ほたる来い、こっちの水は甘いぞ…」
お皿を洗いながら歌ってたら、ふみが、
「♪こっちの水はナマグサイじょ」

生臭い?! 
私の水は清流の、ふみのは池か沼かの水なのでしょう。


昨日は、9℃だった。風が冷たいし、外で長く遊べなくて。
先週土曜日の24℃の中で長袖シャツ一枚で御苑を走りまわってた残像、あれは幻だったかな。


スーパーの日曜朝市、ふみはどうも行きたがらない。
この頃、保育園帰りにスーパーに寄ろうとすると、ふみは猛反対。
「イヤだよ。行かないよ。先にうちに帰って、後でママ一人で行ってよ」
スーパーに飽きちゃったかしらね。
何回もこう抵抗されて、ふみに理由を尋ねた。
「だってしゃ」、最近ふみの話の冒頭に“だってしゃー”が多い、「だってしゃ〜、また荷物が重いもん、ママまた重いって言うもん。ふみちゃんイヤよ…」

(@_@;)!!
確かに、特に安売りなんかと会ったら、ついつい買ってしまって、帰り道(坂道の登り道になる)に、ついつい愚痴を溢してしまう。


ふみはそれをイヤになってるんだ。
そうでしょうね。愚痴を聞きたい人はいないでしょうね。
愚痴は、もう自分自身にしか言わないようにって決めてたのに、やっぱりふみの前に気が緩んだというか、無意識に愚痴をいっぱい言ってるんでしょうね。


「子供に嫌われないようにね」
ーーこれは昔、母親がよく父親に対していう言葉だった。
どんな時でも自分に厳しく、気が緩むことが決してない母は、そうでもない父に対し、口癖のように言っていた。


「ふみに嫌われないように」ーーこれからは私もこの言葉を心掛けて行きましょう。


と思いながら、またふみに愚痴を、
「腰痛いよ、ね、どうしてママはいつも腰が痛いの?イヤになっちゃうね」
「生まれつきだから、しょうがないよ」とふみが。
吹き出してしまった。


ふみ、これからもママの愚痴を、少し、たまに、聞いてよね。


ふみからは、こうやって時々考えさせることがあったり、勉強になることもある。



この前ふみと同じ組のフランス人のJ君とJ君のママとしばらくお話をした。
J君も工事現場が大好きだと、J君のモデルのようなスタイルと優しい美人顔の持ち主のフランス人ママが言う。
「工事通ると、Jは、わお〜ちょっとまってくださ〜い、見ます」と、Jのママは両腕を大袈裟に組んで、眉を顰め、なにか美術品を鑑賞しているように“工事現場”を眺める。


「同じ同じ」と私は思わず笑った。


「わたし、Jから勉強になった。工事の機械の名前をいっぱい覚えた」とJ君のママが。


そうね。うちもそうだったわ。
ついこの前、主人も言ってた、ふみのおかげで電車をたくさん覚えた。乗ったことがあっても、なくても。



今日はかろうじて気温は10℃以上。午前、久し振りに絵画館へ。
あそこは噴水が見えるから、ふみの気に入り場所の一つなんだ。
「ママ、ボールも持って行こう」とふみが。

携帯電話のサービス品で、野球とバット(みんな柔らかい材質の)をもらった。
ふみはそのボールを投げるのがなかなか上手で、特にパパに褒められてから、ふみはますますボール投げが好きになったみたい。


そうね、持って行こう。絵画館前なら、広々の空間があって、運動するのに持ってこいのところ。


あまり久し振りのせいか、ふみは途中道を忘れたみたい。
「あれ?ママ、ここから入るよ」と、まだまだ手前の道を指さす。


絵画館に着き、あいにく今日は学生さんの自転車のなんとか競技みたい。場所はほとんど彼らに占領されてた。




あれ?ラブちゃんじゃない!


元気ちゃんとチョビちゃんも一緒だった。



いつもこうやって“お散歩”するのよ。




大好きな水。しかしふみは本当に無条件に水に惹かれるね。




青空に飛行機がよぎる。



そうだ、絵画館の中に入って見よう。

そういえば、初めてだね。




人がいないと見て、セルフタイマーでふみとのツーショットをたくさん撮った。
ふみは珍しくじーっとしてくれた。
レトロ風のいい写真が撮れてうれしかった。



自転車の競走はまだまだ続いていた。


迷彩服の装いの木。




「お〜い、鳥しゃん、おいでおいで」




梅は、暖かさも寒さも関係なさそう。