ひなあられ

耳鼻科でふみの耳垢を取ってもらいました。時々行ってるんです。
今回のは少し間隔が置いたせいか、カサカサになり、取る時ふみは少し痛がってます。
先生が、
「だいじょうぶ?」と聞いたら、
ふみが、
「だいじょうぶじゃないでし」と答えて、先生は吹き出して笑いました。
メガネの男の先生で、いつもふみのことをお利口だと褒めてくれます。


ふみは朝のラジオのラジオ体操が聞こえた途端、即起き上がって、ふみ流のラジオ体操をしばらくやってからまた横になります。何のスイッチだろうね。
今朝はラジオ体操のない日で、ふみは「なかったね」と残念がってから、
「ママ、ふみちゃん、夜起きたね」とニコニコして言いました。

そうなんです。起きてました。
12時すぎに、熟睡しているはずのふみが、急に部屋から歩いて出てきて、眩しそうに目を細めてこっちを見てました。
パソコンの前に座ってる私は、一瞬、心臓が口から出てくるんじゃないかという感じでした。

少し立ち止まったふみは、私のほうへ歩き出し、
「パショコン、ふみちゃんもパショコン見る」と近づいて来ました。


その後パパに連れられベッドに戻り、また眠ったんですが。
まったく寝ぼけてたと思いましたけどね、ちゃんとはっきりと覚えてますね。
ちょっとびっくりしました。



今朝、一週間ぶりに晴れ間が出ました。短い間ですけど。

洗濯洗濯。


雨じゃないから、ふみとお出かけです。






「お〜い、にゃんこ、待ってぇ〜」



「にゃんこ、出て来〜い。車にひかれるよ!もう、ふみちゃん知らないからね」

聞いていて、思わず笑ってしまいました。なんか普段私の口調にそっくりですね。



電車に乗って新宿のデパートへ行きました。
ひなあられを買いました。
ふみはすぐ食べようとしましたけど、3日のお雛祭りまで待ってねと言いましたら、素直に聞いてくれました。


行きも帰りも、ふみはすぐ電車のホームから離れようとしないです。
まずマイクを持っているような形の手を口に近づけ、
「忘れ物ごじゃいませんよう、ご注意くだしゃい」
それから、人差し指を立て、
「みぎよ〜し、ひだりよ〜し」

電車が発車したら、ふみは車両の最後を待って、ずっと手を振ります。
すると後ろの運転室で、身を乗り出してる車掌さんは、ふみに手を振り返します。
これでふみは大満足して階段へ向かいます。


この間、私は黙って待つしかないのでございます。



駅に降りて、あれ?見たことのある顔だわ、…、K先生?!

ふみの組のK先生でした。ふみの大好きな先生です。
普段着の先生を見たことがないので、最初わからなかったです。


長身のK先生は、細身のベージュ色の長いコート、足首までの長いカラフルなスカート、普段と同じくノーメイクな顔、保育園でいつも後ろに纏めている髪を下ろし、肩を超える長さ、
浮世離れの清らかさが溢れています。


ふみはというと、もう照れて、K先生だ〜と、口開いて満面の笑みでした。
K先生は保育園に忘れ物を取りに行ったそうです。


K先生は小走りで駅に向かって去りました。


ふみはそれからは、「K先生だね、会ったね」との少なくとも十数回は言いましたね。

「ママ、K先生は何を忘れたのかな」
「そうね、なんだろうね」
「お餅じゃない?」
お餅?!なんで?


うちに着いて、雛あられをお雛様の前に置いて、
「おひなしゃま、食べてね、食べたら、牛乳もお代りしていいよ」とふみが。


牛乳?ないよふみ。



今日の何軒のお花屋さん。