またさくら
午後、保育園にお迎えに行ったら、ふみは砂場で遊んでた。
わたしを見て、また昨日と同じく横転し、ゆっくりと転がって近づいて来た。
途中何ヶ所かの砂溜まりもそのまま越え、見る見る服も髪も白っぽくなって来た。
そういうふみを見て、先生の一言は、「どんぐりさん、もう着いたよ」と。
(^◇^)
そのどんぐりさんは、顔が至って真面目である。
保育園でこんな方法で前進する子を見たことがないから、よほど「よい子は真似しないようにね」って言いたいぐらいだった。
どんぐりさんは、その調子でゆっくり(慎重そうにも見える)と玄関まで来て、
水槽にお礼を申し上げたいわ。
今日の“ご褒美”はカリントウ、ふみのリクエスト。
今朝うちを出る時、「かりんとうが食べたい」とふみは急にぽつりと呟いた。
ちょうど今日は変わったカリントウを食べさせてもらうチャンスがあって、大きさも形も靴の底のようなカリントウ、しつこくなくておいしかった。
浅草で売ってるらしい。
頂いた一枚の半分を残して、ふみへの“ご褒美”にした。
美味しそうに食べてた。
今日はふみの保育園の年長組の卒園式。
わたしと関係ないことだけど、やぱり胸が軽く痛いほど寂しくなった。
逃げるように保育園を去った今朝は、遠回りしてしばらく大通りに沿って歩いてた。
暖かい。東京の桜開花が21日だとの発表が。
桜の季節って、“別れ”や“結束”の季節でもあるんだね、今まであまり気付かなかったかもしれない。
ふみはこうやって日に日に成長し大きくなっていくんだね。
オトナにとってもうそんなに味わえない“出会い”や“別れ”をたくさん味わうのでしょうね。
ふみの人生はどんな人生になるのでしょう、楽しい?楽しいよ、きっと。
いろいろ味を味わうでしょうけど、人生はやっぱり楽しくていいものだねって、ふみはきっとそういう人生を送るよ。
いいな〜
ポジティブなふみよ、ママを助けて、支えてね、ずっと、ずっと。
桜の季節を目の前にして、儚い感傷に侵食されてるママであった。