根津神社

ふみと根津神社につつじを見に行こうと、地下鉄南北線に乗って出かけました。今の時期は、つつじまつりをやっていますから。

根津神社って、ネズミが出るよ」とふみは真面目な顔で言いました。もちろんふみは根津神社が初めてです。
「いやだ、ネズミは出ないよ。出たらママは気が失うわ。でも、そういえばなんで根津なんだろうね、屋根まで津波が来てた、とか?ないっか」

こう話してる間に、「東大前」駅に着いた。

駅構内の一角。


東大農学部の横の「青年の散歩道」に沿って、ぶらぶらと根津神社へ向かう。

「ふみ、将来、東大入ろうか。入ろうよ。近いし。南北線に乗れるよ」
「トウダイ?うん。ふみちゃん入る!」

やった!なにしろ東大は学費が安いじょ!



緩やかな下り坂で、根津神社に着いた。



入ってすぐのところに、水がものすごく濁ってる池があって、ふみ早足にそっちに直行。
期待した通り、亀や鴨や鯉がいた。
ふみ、本当にこれらに飽きないね〜

もっと上を見てよ、見事なつつじじゃない!
やっぱり池から目を離そうとしない。

しかし亀は噂通り、ノロいね。いくらうさぎが居眠りしても、亀のほうが勝つとは思えないね。そもそも亀の性格から見れば、あんなくだらない“競技”の挑戦状なんか相手にしない気がする。



やっとふみを説得し、つつじの海に入った。





この頃のふみは、まったく写真モデルになってくれなくて、シャッターを押す瞬間に必ず“変顔”を作って見せる。
ベロを出すか、眉をひそめるか、白目を見せるかで、まったくしょうがない。


これは、かろうじて撮れた一番普通の一枚。



鳥居のトンネルを闊歩する。



屋台。

ふみはあまり屋台に興味を示さない。助かったわ。わたしもだから。



根津神社の裏から出て、一軒のおいしいお蕎麦屋さんを訪ねる。
以前主人とそこで食べたことがあって、なかなかおいしい。


ここだ。「夢境庵」。


まだ12時前だから、店はすいてた。


「ふみちゃん冷たいおそば、ママは暖かいの頼んで」とふみは指示する。

ママだって冷たいもりそばがいいもん。

でもふみもし急に暖かいの食べたいと言い出したら、と考えて、私は玉子とじを頼んだ。


もりそばきた!



コシのあるおそば、おいしい〜

ふみは「おいしいね、ふみちゃん硬いおそば大好き」とお蕎麦が口いっぱいで言った。
硬いって、“こし”と言うのよ、おそばの場合は。

しかしふみは蕎麦好きでよかった。一家三人蕎麦好き、蕎麦めぐりに行けるね。


結局ふみは、もりを二枚も完食した。すごい!


混んできた夢境庵をあとにして、ふみと帰り道へ。


今日もいっぱい歩いたな〜