ひととき
けど、まだつぼみなのに、その清らかさは、もう隠せないほど、清潔なオーラが出ています。
そろそろ咲くのでしょう。花期が短いそうで、うまく撮れたらいいな、その美しい一時を。
今日はゴミの日です。
大きいゴミは朝早いうちにパパとふみが捨てて来ました。
その後出てきたゴミは、ふみと登園の時に持って捨てることに。
「ふみ、捨ててくれる?」
「ふみちゃん一人で?いいよ」と、ふみはわたしから小さいビニール袋のゴミをもらって、走ってゴミ置き場に行った。
ふみは、ゴミにかかってる大きい網を開けて、袋を入れて、網を下ろして、少し下がって全体を見る。網からはみ出した袋があるから、ふみはそれをまた網の中に突っ込む。何回も。やがてゴミ袋はみんなきれいに網の中の状態になって、ふみは微笑んでわたしに向って走ってきた。しょっているリュックは左右バタバタとジャンプして、ふみは、少し少年っぽくなってきたなと、わたしもほほ笑む。
すぐ近くで、日傘をさしているご婦人が、ずっとふみを見ていました。
ご婦人の視線はふみを追って、わたしの視線と合った。
「えらいわね。ここまでできるなんて。朝早々、うれしい一時見せてもらったわ」とご婦人も微笑む。
「おはようございます」とふみは大声でごあいさつをしました。