海峡がね〜
旧盆期間中、青森に行くことにした。
青森の青龍寺というお寺は、お盆の3日間に「万灯会」があって、去年から、わたしは亡き父や祖母、おじなどのために、献灯をお願いしている。
夜になると、お寺の山道から大日如来の座像まで、ロウソクを点けてる紙灯篭がずらり、という写真は見てから、実際行ってみたい気持ちはずっとあった。
もう3歳半のふみを連れて、だいじょうぶじゃないかなと思って、ふみを連れていくつもり。新幹線で八戸まで行って、さらに浅虫へ、浅虫温泉の宿を取った。
パパはお仕事で行けないから。
ふりーきっぷで、函館までもいける。
函館ね、とっても行ってみたいな〜
旅行社に聞いてみたら、浅虫から特急で2時間で行ける。
往復4時間っか。
津軽海峡の海を潜っていく。いいな〜
まだ国にいる時、高倉健主演の「海峡」を見て、感動して、もし函館に行くのなら、まさにその海峡を渡ることになる。
行きたい気持ちはいっぱいいっぱい。けど、ふみがいると、いろいろと難しくなる。
たとえば昼寝、ふみは今まだ昼寝が必要。眠ったふみを抱っこして移動するのは、結構な重労働、とくに真夏には避けたいものである。
やっぱり断念するしか。
着いた日はその足でタクシーで青龍寺へ、翌日は浅虫海岸で遊んで、また青龍寺に行くことにするわ。
浅虫に着くのは午後の5時頃、宿の夕食は6時から、夕飯を待って食べてから行くのはもう遅いから、この前、ダメ元で宿に電話をしてみた。
夕方、万灯会を見に行きたいので、夕食の時間を待てないので、おにぎりにでも作っていただけませんか?と。
「それは…」と先方の男の声がにごる、やっぱりだめか、まあいいやと思ったら、
「それはお腹がすくでしょう。おにぎりだけじゃ、ほかにもなにかを入れてあげますよ、おにぎり弁当みたいのを、でも、ほんとうにそれでいいんですか?」
わ〜さすが青森、人情があるわ、声までとっても暖かい。
わたしにとっては三回目の青森、たのしみ。
昨日、パパがふみを連れて耳鼻科に耳垢を取りに行った。
パパが携帯で撮った写真を見せてもらった。
ほほ、これはまたずいぶんの厳重な態勢だね。
いつも行ってる耳鼻科ではないから、ふみのことよくわからないから。実はこの人、耳垢をとってもらう時、全然平気で、動かないのよ〜
帰って来たふみに、「先生はなんか言った?」
「この子、びくっともしませんねって言ってた」とふみが。