銀杏並木

朝から霧雨が降り出して、気温は10℃にならず、でも風がないから、幾分か助かる。

スーパーの朝市のお買い物に、ふみと出かけた。

昨日、ふみに買ったダウンコート、さっそく着せる。暖かそうで、こっちも安心。
わたしもロングタイプのダウンコートを着る。


ヒンヤリとした空気を吸いながら、「寒いと頭がはっきりしてていいね」とふみに言ったら、
「うん、ふみちゃんも寒いの好き」

そうか、でもさすがママは寒いの好きなんて心から言えなくなってるね。温かいほうがいいもん。


「ね、ふみ、最近目がやたらと乾くの。どうしてママは涙がでなくなったんでしょうね」
「ね〜、女の子なのにね」とふみはあっさり一言。


…。いけないっ、女の子らしく、涙をたくさん蓄えないとだめか。


今日は、ふみは買ったコロッケの小さい袋を、うちまでずっと持ってくれた。

「ふみ、帽子かぶってなくて寒くない?」
「うん。ママはだいじょうぶ?」
やさしい〜ふみは、泣けるぅ〜、あっ、涙が出ないや。


霧雨も上がり、買ったものを家に下して、その足で神宮外苑へ歩いて向かった。
激しい気温変化のお陰で、銀杏並木は一気に黄葉になったらしい。
どんなことでも、悪い面もあれば良い面もあるね。そこの銀杏並木、いつもたくさんの人を楽しませてくれてる。


わぁ〜 黄葉のトンネルと黄葉の絨毯!




ふみは落葉を踏みながら、はしゃいでた。



はしゃぎ過ぎて、疲れてきたのか、「ママ抱っこ」と言ってくるふみ。ま、ここまで、すでにたくさん歩いたしね。

でも抱っこはちょっとたいへん、おんぶならいくらかラク

ふみをおんぶして、黄色いトンネルをゆっくりと歩く。

ふみが背中にいる時、わたしもやっとゆっくりと黄葉を観賞することができる。

「きれいね」
「うん。きれいね」




黄葉期間中、「銀杏祭り」もやっているので、いろんな屋台も出てる。


「たこ焼きの匂いするね、たこ焼き食べたい」とふみはわたしの背中から降りて、
だめよ、そろそろ昼食の時間なんだから。


ふみのおねだりに少し譲歩して、イカのかまぼこ揚げ一枚を買ってあげた。
それをかじりながら、ふたりはまた歩いて帰ってきた。


「ふみ、今日はなにが一番よかった?」
イカのかまぼこ!」

えぇぇぇ〜、ママにおんぶされて見た銀杏の黄葉ですって言ってよ〜


夜、なかなか寝ないふみ。ほんとうに困るわ。
今日も、10時も過ぎたと言うのに、あたりを暗くしてるというのに、寝ない。
やっと眠ったかと思ったら、急に、「パナソニック」と言って、また目覚めた。
??

小学生になったら、早いうちに眠くなってくれるのかしら。



知人が下さった手作りのもの。
山珊瑚と言う。赤い色が素敵ですね。しかし器用ですね、感心してしまいます。

さっそく首に掛け、山珊瑚はセーターの上に、イキイキとしていた。


明日は、ご法事がありますから、ネイルは赤いのやめました。