緑茶

昨日、ふみを連れてご法事に参加したのです。
ふみは思ったより、おりこうにしてた。お焼香もちゃんとやって(終わってから「もう一回やりたかった!」とおねだりしたけど)、ご法事のあとの会食もまあまあ落ち着いて食べてくれました。が、ずっとはらはらする母親でした。
なんか、わあわあ言うんじゃないかとか、焼香箱を落としたりしないかとか、ご飯を溢したり同じテーブルの方に不愉快な思いをさせるんじゃないか、などなど。
疲れてしまうわ。


「ふみ、おりこうだったね、えらいね、パパが帰ってきたら教えるね」
「うん。ふみちゃん、全然静かだった?もう少しも騒いでない?」と、ふみは具体的な例を自ら上げる。
そうね、人を褒める時は、具体的な点を取り上げるのが、基本だもんねって、ふみに誘導尋問されながら、そう思った。



夜、ふみは、寝ない。
どうしたのか、十時・十時半・十一時・十一時半、十二時…
ごろごろするばかりで、とにかく寝ない。
寝るようにとパパママに言われて、ふみは泣き始まった。
わんわん泣いて、嘘泣きではなかった。


頭にきた。
小さい頃のふみを看ていた日々を思い出した。24時間まともに寝れない、ご飯まともに食べれない、間を見てパンをかじるだけ、トイレも落ち着いていけない、という人間の基本的な権利を全部奪われた日々を思い出して、頭にきた。

ふみに怒った、ふみを叩いた。

ふみは泣いて泣いて、最後は嗚咽しながら口を開いた、
「ママが好き、ふみちゃんママ好き。怒っても、ママが好き」


一瞬、どうしたらいいかわからなくなったわたし。

ふみを抱きあげて、抱きしめた。


なんとも言えない気持ち、自分を嫌いになった。


落ち着いて考えたら、ふみの眠れない原因は、夕食後の飲み物にあった。

ぺットボトルの緑茶清涼飲料水を、ふみに飲ませた。
それまでふみはずっと牛乳を飲んで、急に麦茶が飲みたいと言って、麦茶は、寒くなってから作ってないから、冷蔵庫に入ってた冷たい緑茶を飲ませた。
そのわずかなカフェインで、まだ3歳のふみの神経を興奮させて、眠れなくなったのね。


12時半過ぎ、あやされてたふみは、眠った。


わたしは、よく眠れなかった。


今日の一日中、なんか脱力感で、なんとなく生きてるというか。

「ふみちゃんママ好き、ママが怒っても好き」としくしくしながらふみの言ったこの言葉。ずっと胸に響いた。
ここまでわたしのことが好きな人はいたのでしょうか。
これからもいるのでしょうか。

わたしをここまで信じし切って、ここまで頼ってくる人はいたのでしょうか。
これからもいるのでしょうか。


こう思うと、なんとも言えない気持ちで胸いっぱいで、くたびれてくる。



今日はパパがお休みで、ふみの昨夜の様子を考え、今日は保育園を休ませて、朝から一日パパといた。
買い物に行って、おいしいもの食べて、絵画館前に野球をやりに行って、ふみは大満足のようだ。


夜から雨がしとしと、暖かい雨で、明日も暖かいようです。