ただの…
昨夜、昼寝していないふみは、すんなりと8時頃に眠りました。
けど、いつもならそのまま朝までなのに、10時過ぎに、ふみは目覚めてしまった。
ニコニコして、「ねむたいの」と言って、でもなかなか寝付きが悪くて。
添い寝してあげようと、ふみに腕枕してたら、頭が熱いんじゃないかなと感じた。
体温を計ってみたら、38.4°もあった。
どういうこと?
聞いたら、別にどこも悪くないと。
たしかに本人は機嫌も悪くないし、元気そうだ。
ふみの発熱は、ここのどころしばらくなかったね。
熱冷まシートをおでこに貼って、氷枕もやって、けど熱は、短時間のうちに40°近く上がった。
ほっぺが真っ赤なふみは、はぁはぁと寝息を発して、眠ってる。
39°越えると、もう危険だから、冷蔵庫で保管している小児科から貰った解熱の座薬を使った。
しばらくして、熱は下がった。
今までは解熱剤はせいぜい4、5時間保って、その後また徐々に上がる。
今回のふみの熱、下がったまま、上がって来なかった。
今朝起きて、ふみは機嫌もよく、元気、食欲もある。トイレに行ったら、お腹はちょっと緩いが。
登園する前に、念のため、ふみと、よく通う近所の耳鼻科に行った。
のどを見ても、別にとくに赤くもないそうで、こういう一気に上がる熱は、ほとんど何かのウイルスでしょうと先生が。
このまま下がったら、もう自身の免疫が勝ったとのことで、でももし午後に熱が上がったら、早く病院に行ったほうがいいと。
今の様子を見ると、保育園は問題ないでしょう。午後に園から連絡があったら、すぐ迎えに行けばいいんじゃないかなと先生。
整腸剤をもらって、ふみを保育園に送った。
午後も、保育園から連絡はなかった。ふみは熱もなく、普通に楽しく過ごした。
名も知らないウイルス、もう来ないで、歓迎されてないのは、明らかじゃないか。迷惑よ迷惑。
耳鼻科で待ってる時、ふみはあっちこっちから絵本を持ってきて、
「ママ、全部読んで。さきにこの電車の読んで」
なんとか新幹線、なんとか特急、
「これは、天皇陛下がお乗りになる…」
「天皇陛下?ママ、天皇さまのこと?」
「そう。」
「この特急、天皇さましか乗れないの?人間は?人間は、のっちゃダメなの?」
噴き出した。「ふみ、天皇さまも人間ですよ」
「…、ただの人間は?ただの人間は乗れないの?」
さらに噴き出した。われわれ、まあ、いわばただの人間だ。
ふみ、ひらがなを結構読めるようになってる。
「は、や、て、あ、これはやて」
「わ、か、し、お」
「すっごい〜ふみ」と、ふみが正確に読めるたびに、わたしはそう言って椅子に倒れます。
するとふみは大げさにわたしを揺さぶる、「ママ、ママ、ママ」
「あ…、ここはどこ?わたしはだれ?天井、まぶしい」と、わたしは弱々しい声を出す。
「耳鼻科だよママ」
こういう小芝居なんか大好きなわたし。どうもふみは、もうだいぶ慣れたみたい。
歯医者に、定期チェックをやってもらった。
そして、無断にパパの予約もしてきた。
歯は大事よ〜 ちゃんと守らないと、だってわたしたちはただの人間だもの。