告白


昨日の異様な寒気は、風邪なのかもしれない。

今朝起きたら、頭は重いわ、寒かったりするわ、やっぱり風邪みたい。

気温の変動が激しくて、体がついていかないってことね。

今日はいきなり20度まで上がってきた東京、
「やっぱり暖かいと体がラクですね」
「そうですね」
と、わたしは90歳の御婦人と言葉を交わす。
適当な挨拶ではなく、本気にそう感じてる。


久しぶりの快晴だね。

陽射しが眩しくて。


微熱があって、早退させてもらい、うちに着いたら、そのまま横になったわたし。


保育園のお迎えの時間に頑張って起きた。


廊下にMちゃんが一人いた。

「Mちゃん、一人で何をしてるの」
Mちゃんは何も答えず、腰を曲げて、なんやら畳んである紙を、一所懸命上履きのベルトに挟み込む。

うまく挟み込んで、しばらくそれを眺めて、Mちゃんは口を開いた。
「あのね、ほら、ポケットがないから、ここに入れるしかないから」と言って、後ろ向きになって、お尻あたりを叩く。

たしかにポケットがないね。


Mちゃん、紙を上履きに挟んだままお部屋に戻った。


お部屋で、ふみは珍しく静かに座ってハサミを使って何かを作っている。


その向かいに座ってるNちゃんが、わたしを見たら、
「あの、Nちゃんはね、ふみ君を好きになっちゃったんだ」と。


えぇぇ〜ほほほ、
ふみを見てみたら、何事もないように作業を続けてる。

聞こえてはいたと思うけど、照れてるかと言うとそうでもない、全く気にしてない様子。

Nちゃんは、とてもオシャレ好きで、よく鏡の前で、いろんなかわいいポーズや、女の子らしい表情を練習する。

それがふみにとってうんざりのようで、練習中のNちゃんを押したりしたこともあって、ちょうどそれを見かけたわたしに叱られた。


好きだと告白したNちゃん、なぜか嬉しそう。
ふみのほうを見て、ふみは依然として作業に夢中。


やっと作業をあきらめ、ふみと出てくる時、
「ふみ君のこと好きだからね〜」とNちゃんが叫んだ。


外にでたら、
「ふみ、Nちゃんがふみのこと好きだってね」
「うん。好きになっちゃったって言ったね」
(ちゃんと聞いてるんだ)

「ふみは、うれしい?」
「うん」

素直でいいことだわ。

「じゃふみはNちゃんが好き?」
「まあね」

(o^∀^o)



明日はまた雨で、そして来週ずっと寒いみたい。
いくら菜種梅雨と言っても、この季節にして、雨は長すぎやしないかしら。