札所巡り

紫陽花、もう、少し色が付いてきた。


最近のふみは、あまり植物たちに水をやってない。
あきたのか、忘れたのか。


今朝、ベランタに行って、シクラメンの枯れた葉っぱを摘み取り片手に載せ、片手はジョウロを持って、アニメの「おさるのジョージ」を夢中に見ているふみの前を通る。

気付かれていない。

大げさの咳払いを加えて再びふみの視野を通る。
「何を持ってんの?」ふみ、やっと気づいてくれた。「お花?お水やるの?僕がやる!ママ、これを一時停止にして」


よかった。ふみ、植物への世話はただ忘れただけなんだ。


ベランダで、ふみ、黙々とお花たちに水をいっぱいやってくれた。



今日は寒いや。最高気温16度。

雨がいつ降って来てもおかしくない空の下、ふみと出かけて、
江戸三十三観音巡りの第一番の浅草寺へ向かう。


地下鉄に乗って、ふみは後ろの車掌室をずっと見ている。


中にいる車掌さんは、終始無表情で仕事に集中してる。


浅草に着いたら、その車掌さんが車掌室から出て、ふみに乗車記念というシールをくれて、そして笑顔を見せた。


ふみは飛び上がるほど喜んで、大声でお礼を言った。


仕事に対してはまじめ、子供には優しい、素敵な車掌さん、ありがとう。その姿勢は、ふみに、とてもよい影響を与えてくれた気がする。


浅草寺


本堂は思わん大掛かりな工事中だった。

金龍山とのことで、工事に覆ってる網も龍の模様。迫力あるわー。



お参りして、朱印所に行ってご朱印を頂く。

60代かな、一人のご婦人が筆で書いていらっしゃる。

達筆ですこと!


書き終わって、素早くドライヤーで乾かす。


いろいろと聞いたら、とても親切に答えてくれて、わたしたちの札所巡りは、よいスタートだ!


浅草寺に着く前に、「今日お参りする時、ふみはなにを観音さまにお願いするの?」と聞いたが、
「まだ考えてない」ふみは答える。
「ふみは幸せだわ」
「うん。でもなんで?」
「願いごとがないのは、幸せな人ってことよ」


観音様にお参りをする時、たくさんの人の中、ふみはわたしのそばに立って、両手を合わせて、一生懸命拝んでる様子。


出てきてから、
「ふみ、さっき何をお願いしたの?」とわたしはまた聞いた。
「早く誕生日になりますように。だって、僕は早く5歳になりたいんだもん」

ありゃま、なんということでしょう。くやしい〜 ママは、むしろ誰かにお願いして、時間の過ぎるの止めてもらいたいわ。


しかし浅草寺は年中観光客がすごいですね。

駅まで辿り着くのに一苦労。



大日如来の貯金箱だって。ちょっと恐れ多くて、使えないわ。



地下鉄に乗って、うちに戻って、またすぐ出て、音楽教室へ。
お友達のH君も来るようになった音楽教室は、ふみにとって、魅力倍増だわ。


今日は珍しく7時頃に眠ってしまうふみ。一日、ご苦労さまでしたね。


車掌さんから頂いた記念品です。