仏様にきこえるよ

夜中もふみを見てましたけど、熱、さがったままでした。

昨日の熱、やっぱり熱中症でしたね。これからは夏本番、ほんとうにいろんなところに気を付けないと怖いですね!


朝起きたふみは、まだだるそうにしてました。でも食欲が出てきて、一安心。


昼近くになって、ふみ、だんだんいつもの調子が出てきて、歌を歌ったりして。
歌は主にウルトラマンの各シリーズの主題歌、及び劇中の音楽。
ウルトラマンが怪獣と戦う時の音楽も口ずさむ(パパによると、ちゃんと正確に合ってるとのことです)


Rお兄ちゃんが、自分が小さい時に読んだウルトラマンの本を貸してくれて、大喜びのふみでした。

今日も、回復してきた途端、まず歴代のウルトラマンと再会すること。


「ママ、これ、飽きるまで借りてていいってRお兄ちゃんが言ってたって。でもぼく、飽きないからね、もう、もらうしかないね」とふみは真剣な顔で言う。

「それはダメよ。だってお兄ちゃんは今までずっと大事にとっといたでしょう?お兄ちゃんにとって、宝物ってことよ」


「じゃ、見たい時また借りればいいの?」


ふみは自分が持ってるウルトラマンの本を出して、両方比べて見てる。


へ〜〜、ウルトラマンの母や父がほんとうにいるんだ。「♪ウルトラの父がいる、ウルトラの母がいる、そして太郎がここにいる…」とふみがよく歌うものですから(なんと作詞は阿久悠だって)、写真を見たら、ウルトラの母はおさげらしき頭しているね、笑っちゃった。

「ウルトラの弟がね、一人で一つ星にいるの、かわいそうでしょう。だって、こんなに広いところだよ、だーれもいないんだよ、もう、もう電話鳴ってもしょうがないんだよ」ふみは言う。


ほんとうだ、かわいそうね。だけど電話鳴ってもしょうがないというのは、なに?

「ママ、これなんて読むの?」
「え?これ?ウルトラマン…れ、だね」
「れ?」
「うん、れ」
ウルトラマンれって、ないよ」
「え?…、あ、ごめん、ジョーだわ」
ハッハッハ、“J”(ジョーとのふりがながある)を反対に見ちゃって、“レ”と思った。失敬失敬。



わたくし、また不注意により、くちびるにちょっと傷を付けてしまって、血や傷が大の苦手なふみは、ホッペを押さえて、泣いてるのか、笑ってるのかわからないような声を出す。


それからふみは、ちょっとでも言うことを聞かないと、チューするというと、傷が怖がるふみは、「わかったわかった、言うこと聞くから」という。

こりゃいいや。「ずっとどこかに傷があるといいね、便利便利」と言ったら、
ふみが真面目な顔で、
「ママそう言ったら、仏様に聞こえるよ、そうしたら、あ、この人ケガしたいんだと思うよ」

あ゛これはたいへん…
まったくだ!、口は災いの元ですものね、謹んで言葉を発するべきだわ。


乾燥野菊を煎じて


乾燥野菊は、解毒・解熱作用がありますから。砂糖を入れてふみに飲ます。
黒糖と違って、白い砂糖も体を冷やすものです。

砂糖を入れても、その苦さは、さほど変わりはない、けどふみは頑張って少しずつ飲んでくれて、えらいえらいといっぱい誉めてやった。


昼寝は、1時間半あまりしてました。途中、「あのさ、違う新幹線もあるんだよ」との寝言をして、また眠ってしまうふみでした。



夕方、ふみと公園に、ザリガニの水を換えに、昨日一日やってないや。


裸足で水路に入って遊んでる双子の姉妹がいて、バケツを持ってるわたしをみると、すぐ寄ってきて、「あ、ザリガニだ」と、たちまちふみとお喋りを始めた。

「私が水を入れてやってもいいですか?」姉妹の一人が言って、
「あのね、ザリガニをこの水路に逃がさないでね、そうしないでね」もう一人が言う。
「しないよ、飼ってるんだから」さきに一人が言って、小さいバケツで水を汲んで大きいバケツに入れる。



姉妹は一生懸命水を入れて、たまにザリガニの背中をちょんちょん。その都度ふみは、うちのザリガニは強暴だからと警告する。


双子ちゃんのお母さんが来て、「年長さんですか?」とふみのことを訪ねる。
「年中です」
「あら、うちと同じだわ。じゃ、将来同じ小学校に入るかもしれないね、よろしくね」

双子ちゃんとそのお母さんとさよならして、

今度は同じ組のM君がお父さんの早お迎えで公園を通った。
「ふみ君、遊ぼう」「遊ぼう」

一日うちにいたふみは、M君と公園でしばらくおおはしゃぎしてました。
空に、飛行機が飛んで行った。