絵本

「ママ、アブラゼミ、どうやって鳴くの知ってる?」
「どうやって?」
「こうだよ〜、あぶらぁーあぶらぁーあぶらぁーぜみっ、あぶらぁー…」
(^◇^)

ふみ3歳の時かな、「ママ、セミは、ふ〜み〜ふ〜み〜 と鳴いてるね」
と言ったことがある。かわいい〜と思った。

ふみは、とにかくセミさんが大好きだね。


「ふみ、ちょっと体温を測って、熱があると今日は出かけられないから」
保育園でプールが始まってから、毎朝体温を測って記入しなきゃいけないので、もう習慣になった。夏の間の習慣。

それを聞いたふみは「ヤッター」と叫ぶ。

ヤッター?ふみ、また出かけたくないんだな。

「ヤッターって、じゃ、お昼何を食べるのよ」
「…、お粥はあるでしょう、お粥でいい」


?!そこまで出かけたくないのかい。


実際のところ、わたくしも同じでございます。

テラテラしてる窓の外に、飛び込みたくありません。

わたしひとりだったら、お粥で充分だわ。しかも温めもしないで、冷たいままで。


この暑さ、もうあきたワ、あきたというより、あきれたワ。


ダメだ、やっぱり出かけよう。「ふみ、顔を洗ってぇ」

顔を洗いに行ったふみは、急に大笑いして戻ってきた。
「ママみて、ね、みて、濡れてる」
そうかな、衿や胸元にはさほど濡れてないけど?

笑いながらふみは180度回転した。背中、濡れてる。

「え?どうやって、洗ったのは、顔でしょう?」
「力入れ過ぎて、水が後ろに行っちゃった」

(^o^)/

寒くなるまで、あまり濡れずに顔を上手に洗えたらいいな。


「今日は本屋さんに行こう、バカバカしい絵本より、ママがいい本を選ぶから」

「バカな絵本?…もしかして、ウルトラマンのこと?」

「アッハッハッハ」(なんでわかった?)

「いけないんだ!ウルトラマンのこと、ばかと言って、いけないんだよ!ぼく、絶対、ウルトラマンに言い付けてやる!ウルトラマン、ばかじゃないよ…」

ありゃま、こりゃたいへん、「別にママはウルトラマンが、ばかだと一言も言ってないよ、でしょう、ふみがそう言っただけで…」

どうも、もう手遅れみたい、ふみ、ご立腹な様子。ありゃ〜


地下鉄に乗って、大きい本屋さんへ。


たくさんの児童書の中で、ふみはやっぱり車関係や、ウルトラマン関係にぱかり目が行く。


そういう本のおねだり、即却下。

虫の小さい図鑑を許してやった。
わたしがふみに選んだのは、日本語に関する一冊と、ロシアの童話と、アンデルセンの童話絵本。


日曜の新宿は、歩行者天国にしている。