人形展

今朝9時過ぎ、ふみと出かけ、銀座の松屋に、与勇輝の人形展を観に行きます。

与勇輝の人形展、何年か前に、関西でみたことがあります。
わたしは与勇輝の人形には、一目ぼれでした。布製のため、温かみが違う。


5年ぶりにまた全国で作品展をやるの聞いて、うれしくて、前売り券をさっそく購入。


ふみにこういった美術品の展覧会を観る時の注意点を話し、「わかった。だいじょうぶですよ」とふみが。


開店早々、もうすごい人でした。列のゆっくりした進行に参加、作品を一つ一つ見つめる。

今年の新作がたくさんあって、相変らずの哀愁感が漂う。
題材も相変らず、子供たち。昭和初期の子供。


お客さんはやや年配の方というか、がほとんど。懐かしそうに作品たちを眺め、「この徳利!うちにもあったわ!そっくり」とご婦人の声が。
ショーケースの中の男の子が大きい徳利を抱えて、お父さんの晩酌のお使いに。


「母さんは?」というタイトルの兄妹、裸足のお兄さんは妹を強く抱きしめ、ちいちゃい妹はお兄ちゃんに寄り添って、人形を大事そうに抱いてる。
二人とも無表情だが、それぞれ語ってるものが伝わってくる。
目頭が熱くなった。


そんないろんな立場いろんな情況に置かれる子供たちを、ふみも興味津々、
「なんで芋ばかり食べてるの?ほかの食べ物はないの?」と一々質問もしてくる。
今度、手にいっぱいサツマイモを持ってる子をみると、「よかったね、いっぱい食べれるね」と大喜び。
その男の子の目は、いかにも盗んだって感じだが、ふみには言えなかった、ふみには、まだ難しいよね。



道端に坐り、愛想よく期待してる目で通行人を見る男の子は、靴磨き屋さんなんだ。ふみに説明したら、「ぼくもやりたい、ぼくは上手にできる、やりたい」と。


これは遊びじゃないのよ、一家の生活にかかってるのよ、と言いたいが、やっぱりふみには難しいでしょうね。



終わりのところで、この美しい妖精の人形さんもいた。お香の会社に頼まれて作っただそうです。



今回の図録を買ったところで、与勇輝ご本人がいらして、サイン会が行われるという!

なんとなんと!


与勇輝さんに図録にサインしてもらい、ふみと二人とも握手してもらった。
与勇輝さん、作品たちと同じく、静かな方でした。


地下道で、「ピエロのおうちだ〜」とふみは走り出す。
??





夕方、スイミングスクールが終わって、昼寝をしてないふみは、もう眠そうになった。
パパが帰って来る前に、もうふみに食べさせて、急いでお風呂に入れた。

風呂上がりのふみ、また少し目が醒めたみたい。一人で与勇輝の図録を見てました。

明日もお天気になるそうです。