七五三
今日はふみの七五三のお宮参りです。お天気に恵まれ、なによりだわ。
近くの神社で、5歳男児の袴着の式をやっていただくことに。
神社の内陣には初めて入りました。
神社の独特な簡潔感といいますか、清潔感といいますか、清らかな雰囲気で、思わず気が引き締まるようになります。
一家三人は用意した椅子に坐って、神主さんがお祓い儀式をやって下さいました。
「…体は健やかに、心、正しく、若竹のように、すくすくと育ち…」神主さんの一言一言、こころに残る。
すがすがしい気持ちでいっぱいです。
出張で来てくれた写真屋さんに記念写真も撮ってもらって、ふみは、神主さんからいただいた千歳飴が、一番の大喜びです。
しかしパパが選んだ袴、ずいぶんと渋いですね。
七五三の袴は、龍だの、浪だのと賑やかな模様があって、華やかな色でというのは、よくあるんですけど、パパはこの渋い(地味?)のがいいと言うので。
まあ、ふみはそういう派手のより、この渋いの似合うけどね。
お寺にもご挨拶にいきました。
お寺の大奥様と写真を撮ったりして、みなさまにちやほやされ、ふみは袴を脱ぎたいと全然言いません。
保育園の年長さんの親の話を聞くと、お祓いをして、せっかくの袴ですから、そのままどこかにお出かけしたいと思うけど、子供はもう早く脱ぎたい脱ぎたいと、着物がきつくてしょうがないみたい。
ふみは着物に苦にはならなかった。着物のままで、はしゃいだりもして。今朝、着付けしてもらうところでも、ふみが足袋を全然違和感なく履くことを感心されてました。
パパの着物姿をよく見ていたからかな。
お寺の大奥様と二人きりの時、大奥さまがわたしに「よくがんばりましたね。ずっとそう思ってるよ。異国でね、小さい子を育つなんて、どれだけ大変なことか、苦労したなって、ほんとうに…」
そのお言葉を聞いた途端、涙が出て来て、ぽろぽろと、とまりません。
ふみ、これからも、健やかに育つように。
夜になって、蟋蟀の鳴声が、秋と比べて、だいぶ弱々しくなっているが、聞こえてきます。
♪虫の音は、いとおしゅてならぬ、なきまする…