飛行船

昨日から、ふみは、動物園に行くところだったけど、行けなかった、明日行くのかな、って何回も言って。
「動物園行くなんて、ありえないじゃない?お弁当作るとかも言われてないし」
「お弁当要らないもん、ご飯の時に保育園に戻るもん」
「そんなに近い距離に動物園ないけどね」
「ほんとうだもん、先生が言ってた」


朝、雨は上がった、寒さはかわらない。

保育園の玄関で、ふみの話を思い出して、先生に言ってみた。
「そうなの、昨日、雨じゃなかったら、動物と触れ合いのができたのに、出張してくれるのよ、決まった日しか来ないから…」

そうなんだ。ふみ、適当に言ってたんじゃないんだね。…と、ふみをみてみると、
え???なにリラックスしているの?
ふみ、床に横になって、片手で頭を支え、わたしと先生と見ている。

なんで?! ちょうど他のお母さんが入って来て、「はははは、なんか、テレビを見てるみたい」


まさか、ふみ君のママは、うちでいつもこうやってテレビ見ていると思われているじゃないんでしょうね。
ちがうちがう。そんな姿勢でテレビみません、涅槃像のような。


保育園の裏の小さい公園、雨のあと、余計に寒そう。

こんな肌寒い中、ふみたちは今日もここで遊ぶかな。ふみ、ちゃんとジャンバーを着てくれればいいけど、いつも薄着みたいだしね。



午後、日はさらに穏やかになって。

左下は飛行船、風がないためかな、ずっと停滞してた。



夕方、ヨガ教室の時間待ちをしていたら、パパから電話があって、ふみ、微熱あって、少し吐いた、と。

ヨガをやめ、うちに戻る。ふみ、あまり元気ないが、それほどぐったりでもなかった。
食欲がないふみは、ちょっとご飯を食べ、急いでお風呂に入れ、風呂上がり、すぐ眠った。


朝、よくなること、祈ります。