普通のちょっときれいな人

今朝、ふみとスイミングスクールへ。

春の霞でしょうか、かかっていて、今までの澄んだ空ではなくなった。
陽ざしは柔らかく、日向は暖かい。


河津桜

二分咲きかしら。

蕾がだいぶ膨らんできてる。

春やな。


沈丁花のつぼみも。


駅前に着いて、ふみは小走りに行っちゃって、立ち止まって振り向く。「ママ、ウエハース、食べられた!スズメが食べたでしょうね」と。


カラスの可能性が大きい、ここは巨大なカラスがよく見かけるけど、スズメたちは雑木林あたりで活動する。
でも言わなかった。言葉を発する前に、それを聞いて、誰が幸せになるかと考えないと。お釈迦様の教えだそうだ。


スイミングスクール、朝一番の時間、ラクラク最前列に座り、ほっとした。
Y君とそのお母さんと会った。いつもこの時間帯なんだ。
Y君とは、ふみより2歳上の、同じ柔道教室の子。そのショートカットのいつも颯爽としているお母さんは、若々しくて、スタイルがよくて、エネルギーそのもので感じ。
Y君着替えさせてから、なんと、お母さんも水着姿になって、成人コーナーで、自由自在に泳ぎ始めた。

ステキ〜〜、羨ましいワ〜
道教室でのY君のお母さんも同じ、Y君を着替えさせて、あっという間自分も柔道着で登場、しかも黄色い帯。
そんなY君のお母さんを、読書しながらわたしは、チラチラと見ていて、いつものように感心してばかりなんだ。



帰り道にふみにそれを話した、「Y君のママ、すごいね〜」
「うん」
「ママも頑張ろうかな、柔道と水泳」
「しなくていいよ」
「なんで?!」
「ママは運動神経ないし」
「なにを言ってるのよ、ママは中学校、高校、バレー部だったよ」
「いつの話し?」
「だから中学校…、今だって、ダンスは一応やってるのよ、運動神経ないって、それはないよ」
「ママは柔道と水泳やらなくていい。ヨガやってるでしょう、ヨガとダンスをやってれば」
「!!…」ちょっとバカにされたじゃないかな。バカにされたよね。


話題を換えよう。
「ふみは将来どんなお嫁さんをもらうのかな」
「え?ママと結婚すると言ってたじゃん」
「ママはどんどん歳とって行くから、ふみはやっぱりお嫁さんをもらわないと」
「なんで?」
「だって、ご飯を作ったり、洗濯したり、いないとふみはダメでしょう。ふみはどんな人がいい?きれいな人?かわいい人?」
「ママみたいな、普通の人がいい。普通のちょっとだけきれいな人がいい」

はっはっはっは、声をだして笑ってしまった。
ママは普通のちょっとだけきれいな人なんだ。でもなぜかとてもうれしかった。満足な気分。
この歳になって、普通のちょっとだけきれいな人と言われるなら、もう充分だワ、わたし的には。



手首にちょっとした擦り傷が出来て、バンドエイドを探したら、こんなヒーローの絵柄のしか見つからなかった。

休みの日でよかった、仕事場には困るわ。明日、普通のバンドエイドを買わなくちゃ。