リュック
「ママ、ここがもし倒れたら、お寿司屋さんを建てたらいいな、そしたら僕毎日お寿司を食べるの」
(なに贅沢言ってるの)とのわたしの言葉の前に、ふみは「いいんです!贅沢言っていいんです!」と。
被災地と比べて、まだなにも不自由なくのここだけど、やっぱりこの先、どうなるのかは見えない、というのありますね。
兵庫県に行くの、やめました。
午後、二人で長い昼寝をした。
いくら眠っても、まだ眠い。
こちらのリュックは、ふみが避難の時に持っていきたいものを選んで詰めたのだ。
いろんなヒーローに関するもの。
埼玉にお住まいのSさんから携帯に電話がかかって来て、
地震も放射線も、埼玉は東京と変わりはないでしょうけど、「食べ物はあるから、何かあったら、とにかくこっちに目指して歩いても来なさい、大人はいいけど、子供に食べさせないと」
千葉にいるKさんからメールがあって、全く同じことを言って下さいました。
ふたりとも女性で、その優しい心と言葉に、ほんとうの意味の女性らしさが感じさせられました。女性・母性というのは、こう言ったものなのでしょう。